生後5ヶ月が過ぎた頃から、ママが気になり始めるのは歯磨きについてですよね。「ちょこんと歯が覗き始めたけれど、これってもう歯ブラシで磨いてあげた方が良いの?」とお悩みのママのために、「歯磨きをいつから始めるのか」「歯磨きを嫌がる子にはどう対処する?」と言った疑問にお答えしていきます。
歯磨きはいつから始める?
赤ちゃんの歯磨きをいつから始めるかについては、歯が生え始めた時が開始するタイミングだと考えましょう。ただし歯が生え始める時期には個人差があり、5カ月で生えてくる子もいれば10か月頃になっても生えて来ない子もいます。
歯が生えてくる前兆として歯茎がムズムズして機嫌が悪くなったり、ツバをブーっと吹き出してきたりするので、それらの兆候が見られたら「もうそろそろかな」と準備をしておきましょう。
歯磨きを始める前の時期にしておくこと
赤ちゃんの歯磨きを始めようと思った時、歯が生えてきたからと言ってすぐに歯ブラシを使うのはあまり効果的ではありません。なぜなら赤ちゃんは口の中に異物が入ってくることに慣れていないため、ブラシでしっかりした歯磨きをするのは難しいからです。
本格的な歯ブラシでの歯磨きを始める前に、赤ちゃんの口の中に指を入れるなどして慣らしておくようにしましょう。また、絵本などで歯磨きのイメージを赤ちゃんに伝えておくと、スムーズに歯磨きを受け入れてくれるかもしれませんね。
歯の状況別(月齢) ケア&オススメ歯ブラシ
歯磨きの方法や使用する歯ブラシは、月齢によって異なってきます。月齢別のケア方法や、おすすめの歯ブラシなどをご紹介しましょう。
歯の生え始め(6ヶ月頃)
下の歯が生え始める6カ月頃は、ガーゼや指に巻きつけて使う歯磨きシートなどで、離乳食後や授乳後に歯を磨いてあげましょう。
慣れてもらうために掴みやすい赤ちゃん用の歯ブラシを与えるのも一つの手ですが、歯固めのような感覚で活用して、歯のお掃除はガーゼやシートで拭いてあげるようにして下さい。
上の歯の生え始め(9ヶ月頃)
下の歯2本が生え揃ったら、次は上の歯が生え始めます。上の歯は下の歯と比べて虫歯になりやすい歯だと言われているので、赤ちゃん用の歯磨きを使ってしっかり汚れを取り除いてあげましょう。
赤ちゃんが自分で口の中に入れるだけで、ある程度歯ブラシ効果が期待できる360度ブラシになっているタイプがおすすめですね。
この時期歯磨き粉は絶対に必要というわけではありませんが、使用したい場合はうがい不要の歯磨き粉やフッ素剤を選ぶようにして下さい。
前歯上下はえてきたら(11ヶ月頃)
上下の前歯が生え揃ってくる11か月頃は、食事の量や種類も増えて、しっかりと歯磨きが必要な時期になってきます。
赤ちゃん用の歯ブラシだけで済ませるのではなく、ママがしっかりと仕上げ磨きもしてあげましょう。
奥歯が生えてくる頃(1歳~)
奥歯が生え始めてきたら、本格的な虫歯対策の歯磨きが必要になります。自分磨き用の歯ブラシと仕上げ磨き用の歯ブラシを用意して、寝る前の歯磨きを子どもに習慣付けましょう。
歯磨き粉やフッ素剤などを使用し始めるママが多いのも、この時期ですね。
嫌がる子への対策
歯磨きは赤ちゃんの歯を守るために必要なことですが、赤ちゃん自身が嫌がるケースはとても多いです。そんな時に使える対策方法をいくつかご紹介します。
歌を歌いながら磨く
歌を歌いながら歯を磨くと、その歌に気を取られて歯磨きを嫌がらなくなります。歯磨きの歌などを普段から聞いておくと、歯磨き本番で効果を発揮してくれますよ。
手鏡を持たせながら磨く
赤ちゃんに手鏡を持たせて自分の顔を見せながら、歯を磨いてみましょう。不思議と鏡に集中して、歯磨きを嫌がらなくなります。
人形で歯磨きの練習
普段から人形に対して子供に歯磨きをして貰っておくと、実際に自分が歯磨きする時に嫌がらなくなる子もいます。大げさなくらい盛り上げると、効果が高まりますよ。
好きな歯ブラシを選ぶ
子どもの好きな歯ブラシを選んでもらうと、歯磨きタイムが一気に楽しみになるというケースも多いですね。自分で歯ブラシを選べる月齢になっていれば、ぜひ試したい対処方法です。
美味しい歯磨き粉を選ぶ
歯磨き粉やフッ素剤を使用して歯磨きをしたい場合は、果物の味などの子どもが美味しいと感じるものを選びましょう。いつも歯磨きを嫌がる子も、好きな味で歯磨きができるならと喜んでできるようになりますよ。
もちろんこれらの方法が効果的な子もいれば、効果の出ない子もいると思います。でも歯磨きを嫌がる子どもに困っているのであれば、色々と試して子どもの「歯磨きやる気スイッチ」を探ってみてくださいね。
まとめ
こどもの歯磨きを始める時期については、焦らずに歯が生えてきたらとゆとりを持って進めれば問題ありません。嫌がる子には、その子に合った対処法をじっくりと探っていきましょう。こどもの歯を守るために、親としてできることはたくさんあります。歯磨きを一つのコミュニケーションと考えて、楽しい歯磨きタイムを演出してみてください。