GW明けの登園しぶり・登校しぶり|「行きたくない」に寄り添う5つの対応と生活リズムの戻し方
長いゴールデンウィーク(GW)が終わり、登園の朝に「保育園行きたくない」「ママと一緒にいたい」と泣き出した……そんな子どもの姿に戸惑うママも多いのではないでしょうか。連休明けは、大人が思う以上に子どもの心と体に負担がかかる時期です。
この記事ではおはママ編集部が、GW明けに起こりやすい「登園しぶり・登校しぶり」の背景と、子どもの気持ちに寄り添う関わり方、家庭でできる生活リズムの戻し方をまとめました。あなたの朝のつらさが、少しでもやわらぐヒントになればうれしいです。
GW明けに「行きたくない」が増えるのはなぜ?
大きな理由は、生活リズムの乱れ・家族と離れる寂しさ・4月からの疲れが一気に重なるためです。
GW中は、朝寝坊や夜ふかし、外出続きなど、普段と違う過ごし方になりがちです。楽しい時間を過ごした反動で、園や学校に戻る朝は気持ちがついていきません。
- 起床・就寝時刻のずれで朝がつらい
- ずっと一緒だった家族と離れる寂しさ
- 新年度から張り詰めていた緊張がほどけた反動
- 外出や人混みでの疲労が残っている
特に入園・入学したばかりの子どもは、新しい環境に慣れようと4月をがんばり抜いてきた分、連休でいったん気持ちが緩むと、再び踏み出すのにエネルギーが必要になります。大人でいう「五月病」に近い状態だと考えると、イメージしやすいかもしれません。
年齢別にみる「行きたくない」のサイン
子どもはまだ気持ちを言葉にしきれず、体の不調として現れることが少なくありません。
0〜2歳児(保育園クラス)
- 登園時に激しく泣く、ママにしがみつく
- 朝食を食べたがらない
- 園の話題になると表情が固まる
- 夜泣きや指しゃぶりなど、一度落ち着いた行動が戻る
3〜6歳児(幼稚園・保育園)
- 「おなかが痛い」「あたまが痛い」と訴える
- 寝つきが悪くなる・朝なかなか起きない
- 登園前になると急に不機嫌になる・無言になる
- 「先生こわい」「〇〇くんがきらい」など特定の理由を口にする
小学生
- 朝の準備がだらだらと進まない
- 「行きたくない」と具体的に口に出す
- 腹痛・吐き気・頭痛を繰り返す
- 帰宅後に疲れ切って口数が減る
文部科学省の調査では、令和4年度の小・中学校における不登校児童生徒数は約29万9千人で、10年連続で増加しています。
(出典: 文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)
背景にある要因として「学校生活にやる気が出ない」「不安・抑うつ」「生活リズムの不調」が上位に挙げられており、連休明けの不調は決してめずらしいことではありません。
子どもの気持ちに寄り添う5つの対応
何より大切なのは、「行きたくない」を否定せず、まずは気持ちを受け止めることです。
1. 「行きたくない」を否定しない
つい「みんな行ってるよ」「ママもお仕事なんだよ」と言いたくなりますが、まずは「そっか、行きたくないんだね」と受け止めましょう。気持ちを言葉にできたこと自体を肯定するだけで、子どもは「わかってもらえた」と安心できます。
2. 理由を問い詰めない
「なんで?」「どうして?」と繰り返すと、子どもは答えなければならないプレッシャーで口を閉ざしてしまいます。「何かあった?」「どんな気持ちだった?」とオープンに尋ね、話さないなら待つ姿勢が大切です。後日ふとした瞬間に話してくれることもあります。
3. 「帰ってきたら◯◯しようね」と見通しを渡す
離れる時間の先にある楽しみが見えると、子どもは一歩踏み出しやすくなります。「帰ったら一緒にお絵かきしようね」「おやつ食べようね」など、ささやかな約束で十分です。子どもに聞いて、やりたいことを一緒に決めるとさらに効果的。
4. 「行ってらっしゃい」をあっさり、明るく
長い抱擁やしんみりした別れは、かえって不安を強めてしまうことがあります。先生に引き渡したら、笑顔で短く「行ってらっしゃい、また夕方ね」と送り出しましょう。ママが大丈夫そうな顔をしていると、子どもも安心します。
5. 先生・園・学校と情報を共有する
家庭での様子を連絡帳や口頭で伝えると、園・学校側も配慮しやすくなります。先生からその日の様子を聞き、帰宅後に話を聞いてあげると、子どもは「ちゃんと見てもらえている」と感じられます。気になることは遠慮せず相談してみてください。
家庭でできる連休明けの生活リズムの戻し方
ポイントは、連休の後半2〜3日から少しずつ元のリズムに近づけることです。
| 時間帯 | 具体的な工夫 |
|---|---|
| 朝 | カーテンを開けて日光を浴びる/朝食にたんぱく質をプラス |
| 昼 | 外遊びや散歩で体を動かす/昼寝は短めに |
| 夕方 | 入浴は寝る1〜2時間前に/ぬるめのお湯でリラックス |
| 夜 | 寝る1時間前からスマホ・動画はオフ/絵本タイムで入眠スイッチ |
特に意識したいのが、起床時刻を先に戻すこと。早寝をしようとしても眠れないときは、まず朝の光を浴びて体内時計をリセットするのが近道です。
連休最終日は、遠出ではなく家でゆったり過ごし、翌朝の準備を一緒にするのもおすすめ。おはママ編集部としては「連休前の8割戻し」を目安に、まずはリズムの土台を取り戻すところから始めるのがおすすめです。急にすべてを戻そうとすると、子どもも大人も苦しくなってしまいます。
こんな時は早めに専門家へ相談を
身体症状が長引いたり、登園しぶりが1週間以上続いたりするときは、一人で抱え込まず専門家に相談してください。
- 発熱がないのに腹痛・頭痛・吐き気が毎朝続く
- 夜眠れない・食欲が落ちる状態が長引く
- 子ども自身が「死にたい」「消えたい」と口にする
- 家族の生活が回らないほどママ自身が疲弊している
まずはかかりつけの小児科で体の不調の有無を確認し、必要に応じて園の看護師・保育士、小学校のスクールカウンセラーや児童精神科、地域の子育て相談窓口へつなげてもらいましょう。症状の判断や治療は、必ず医師・専門家に相談してください。自治体の「子育て世代包括支援センター」や、厚生労働省が管轄する「児童相談所虐待対応ダイヤル(189)」、文部科学省が管轄する「24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)」など、匿名で話せる窓口もあります。
Q&A|GW明けの登園しぶりでよくある疑問
Q. 無理やり連れて行ってもいい?
体調不良のサインがないなら、登園・登校することで気持ちが切り替わる子も多いです。ただし、嘔吐・発熱・強い腹痛などの身体症状があるときは休ませ、受診を優先しましょう。
Q. 「休みたい」と言われたら休ませていい?
月に1〜2日の「心の休養日」は、多くの家庭で取り入れられています。ただし毎週続くようなら背景に原因があるかもしれません。先生や専門家に相談してみてください。
Q. ママ自身がつらいときは?
ママがしんどいと子どもにも伝わってしまうもの。自治体の子育て相談、保健センター、職場の産業保健スタッフなど、大人にも頼れる窓口があります。ひとりで抱え込まず、ぜひ声を上げてくださいね。
まとめ
- GW明けの登園しぶり・登校しぶりは、生活リズムの乱れと4月の疲れによる自然な反応
- 0〜2歳児は泣きやしがみつき、3歳以降はお腹の痛みなど体のサインとして現れやすい
- 「行きたくない」は否定せず受け止め、理由を問い詰めず、帰宅後の楽しみを共有する
- 連休の後半から少しずつ生活リズムを戻し、朝の光と朝食で1日のスイッチを入れる
- 1週間以上続く体調不良や強い不安は、小児科やスクールカウンセラーなどの専門家へ相談を
子どもが「行きたくない」と言える関係は、ママとの信頼があるからこそ成立しています。焦らず、気持ちに寄り添いながら、家族それぞれのペースでリズムを取り戻していきましょう。