赤ちゃんの夜泣きはいつまで?月齢別の原因と今日からできる対処法
「やっと寝かしつけたと思ったのに、1時間もしないうちにまた泣き出す」「何をしても泣きやまない夜が続いて、もう限界……」——赤ちゃんの夜泣きに悩むママ・パパはとても多く、寝不足で日中のお世話までつらく感じてしまうこともありますよね。
夜泣きには「いつまで続くの?」「うちの子だけ?」「何か病気では?」など、不安がつきものです。実際は多くの赤ちゃんが通る道で、発達の中で自然と落ち着いていくことがほとんどと言われています。
この記事ではおはママ編集部が、夜泣きが起こりやすい月齢、主な原因、今日から取り入れられる対処法、そして疲れ切ってしまう前に頼りたい支援サービスまで、まとめてお伝えします。
夜泣きとは?
結論から言うと、夜泣きとは生後半年ごろから1歳半ごろに多くみられる、原因がはっきりしないまま夜中に泣き出す現象を指します。
夜泣きに明確な医学的定義はなく、「空腹」「オムツの不快感」「病気」など原因がわかって泣いているわけではないのに、決まって夜中に泣いてしまう状態を指して使われる言葉です。日中は機嫌よく過ごしているのに、夜になると1〜2時間おきに泣き、抱っこしても授乳してもなかなか落ち着かない——そんな経験をするママが多いのが特徴です。
病院に相談したほうがいいサイン
夜泣きそのものは病気ではありませんが、次のような症状を伴うときは体調不良の可能性があります。自己判断せず、必ず小児科に相談してください。
- 38度以上の発熱がある
- 食欲が極端に落ちている
- いつもと泣き方が違う(甲高く泣き続ける、ぐったりしている)
- 嘔吐や下痢を繰り返している
- 体を反り返らせて激しく泣く
- 月齢に比べて体重が増えていない
「なんとなく様子が違う」という直感もとても大切です。心配なときは乳幼児健診や地域の子育て支援窓口、小児科に相談すると安心です。
夜泣きはいつから?いつまで続く?月齢別の傾向
結論から言うと、夜泣きのピークは一般的に生後7〜11ヶ月ごろで、1歳半〜2歳を過ぎると落ち着いてくる赤ちゃんが多いとされています。
ただし、時期や頻度には大きな個人差があります。下の表はあくまで一般的な目安として参考にしてください。
| 月齢 | 夜泣きの傾向 |
|---|---|
| 〜生後4ヶ月 | 授乳やオムツ替えで泣くことが中心。頻回授乳の時期 |
| 5〜6ヶ月 | 夜中に目覚めて泣き出す赤ちゃんが増え始める |
| 7〜11ヶ月 | ピークを迎えやすい時期。人見知り・後追いと重なることが多い |
| 1歳〜1歳半 | 徐々に減るが、体調や環境の変化で一時的に再発することも |
| 1歳半〜2歳 | 落ち着いてくる赤ちゃんが多いが、イヤイヤ期と重なり再燃するケースも |
2歳を過ぎても続くときは?
2歳を過ぎても夜泣きが続いている場合でも、生活リズムや発達の中で自然と落ち着いていくことがほとんどと言われています。ただ、長期にわたって睡眠が十分にとれないとママ・パパの体力的な限界もきます。気になるときは一度、小児科や自治体の子育て相談に声をかけてみましょう。
夜泣きの主な原因
結論から言うと、夜泣きは「これが原因」と特定できないことが多く、赤ちゃんの発達過程でいくつかの要因が重なって起きると考えられています。
代表的に言われている要因は次のとおりです。
- 睡眠リズムの未熟さ:赤ちゃんは浅い眠りと深い眠りの切り替えがまだスムーズではなく、目覚めやすい
- 脳と体の急成長:寝返り・ハイハイ・つかまり立ち・歩き始めなど、新しい動きを獲得する時期に増えやすい
- 日中の刺激:慣れない場所に行った日や初対面の人に会った日はぐっすり眠れないことがある
- 不安・分離不安:ママの姿が見えない不安で目覚めてしまう
- 室温・湿度・寝具の不快感:暑すぎる・寒すぎる、布団が重い・軽いといった体感のズレ
- 歯の生え始め(歯ぐずり):歯茎のむず痒さや違和感で夜中に泣くこともある
「原因が思い当たらない」ことはごく普通で、ママの育て方が悪いわけでは決してありません。夜泣きは赤ちゃんが育っている証でもあると言われています。
今日からできる夜泣きへの対処法
結論から言うと、「生活リズムを整える」「寝室環境を快適にする」「すぐに抱き上げず少し様子をみる」の3つが、多くの家庭で取り入れやすい対処法です。
朝と夜のメリハリをつける
- 朝は7時ごろまでにカーテンを開けて光を浴びせる
- 日中は散歩や外遊びで体を動かす時間をつくる
- 夜は部屋の照明を落とし、テレビやスマホの強い光を避ける
- お風呂の時間や就寝時間をできるだけ一定にする
睡眠に関わるホルモンは光の刺激で調整されると言われており、朝の光を浴びる習慣が体内時計を整えるポイントです。
寝室環境を整える
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 室温 | 夏は26〜28度、冬は18〜20度を目安に |
| 湿度 | 50〜60%程度 |
| 照明 | 真っ暗が苦手な赤ちゃんは豆電球や間接照明でもOK |
| 寝具 | 厚着や重すぎる布団は避ける。窒息リスク予防にも注意 |
乳幼児の就寝環境については、やわらかい寝具やうつぶせ寝、顔まわりを覆う掛け物などが窒息・乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクにつながる可能性が指摘されています(出典: こども家庭庁「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」)。安全面もあわせて見直しましょう。
すぐに抱っこせず、少し様子をみる
泣き声がしたらすぐ駆け寄りたくなりますが、寝言のような「寝言泣き」のこともあります。1〜2分待つだけで再び眠りに落ちる赤ちゃんも少なくありません。
それでも泣きやまないときに試したいこと
- 一度起こして部屋を明るくし、抱っこで落ち着かせてから寝かしつけ直す
- 背中をゆっくりトントンする、子守唄を歌う
- 月齢に合わせて水分補給をする
- 窓を少し開けて外の空気を吸う、ベランダに一緒に出る
夜間授乳・ミルクは続けてもいい?
「夜中の授乳はクセになるから良くない」という声を耳にすることもありますが、必要な量は赤ちゃんの月齢や体重、発達状況によって異なります。「いつまで夜間授乳を続けるか」は、かかりつけの小児科や保健センターに相談して判断するのが安心です。
ママ・パパが疲れないために大切なこと
結論から言うと、夜泣き対応はひとりで抱え込まないことが何より大切です。
パートナーとシフトを組む
夜間のお世話は片方に偏りがちですが、「今夜は私、明日はパパ」のように交代するだけで疲労感は大きく変わります。授乳以外の寝かしつけはパパでも対応できるため、早めに役割分担について話し合っておくのがおすすめです。
昼間に一緒に休む
赤ちゃんが昼寝しているあいだに家事を詰め込むより、ママも横になる時間を優先していい時期です。完璧を目指さず、できる範囲でやるくらいの気持ちで十分です。
頼れる支援サービスを知っておく
- 自治体の産後ケア事業
- ファミリー・サポート・センター
- 一時預かり保育
- ベビーシッター・産後ドゥーラ
多くの市区町村で産後ケアや子育て支援事業が実施されています(出典: こども家庭庁「産後ケア事業の実施状況」)。「利用料が高そう」と感じていても、自治体の補助で比較的低価格で利用できるケースもあります。まずは住んでいる市区町村の子育て窓口に問い合わせてみてください。
「泣き止まなくて当たり前」と知っておく
赤ちゃんが泣きやまないと、ママ・パパが自分を責めてしまうのはよくあることです。しかし夜泣きは発達の途中で誰にでも起こりうる現象で、「泣き止ませられない自分」を責める必要はありません。
赤ちゃんを強く揺さぶる行為は、乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)という重大な脳損傷を引き起こす危険があります(出典: 厚生労働省「赤ちゃんが泣きやまない〜泣きへの対処と理解のために〜」)。イライラが限界に達したと感じたら、赤ちゃんを布団など安全な場所に寝かせ、数分その場を離れて深呼吸するだけでも構いません。つらさが続くときは、小児科・保健センター・地域の子育て相談にためらわず連絡してください。
よくある質問(Q&A)
Q. 夜泣きは一晩でどれくらい続く?
数十分から1時間程度で落ち着くことが多いと言われますが、月齢や体調によっては2時間以上続くこともあります。
Q. ネントレ(ねんねトレーニング)はやるべき?
家庭によって考え方が分かれます。赤ちゃんの月齢や性格、家族の方針に合わせて、無理のない範囲で取り入れるかどうか判断しましょう。迷うときは小児科や保健師に相談してからでも遅くはありません。
Q. 母乳とミルクで夜泣きに差はある?
明確な差があるとされる医学的根拠は広く認められていません。飲ませ方・寝かしつけ方など環境要因のほうが影響しやすいと考えられています。
Q. 夜泣きによいとされるサプリや薬を使っていい?
乳幼児用の睡眠薬や安易なサプリの使用は、必ず小児科や薬剤師に相談してください。市販の漢方薬であっても、月齢や体重によっては適さない場合があります。
まとめ
- 夜泣きは生後半年〜1歳半ごろに多い、原因がはっきりしない夜間の泣きで、発達の一過程と考えられている
- ピークは7〜11ヶ月ごろ、1歳半〜2歳を過ぎると落ち着いてくるのが一般的だが、個人差が大きい
- 生活リズム・寝室環境を整え、すぐに抱き上げず1〜2分様子をみることから始めるのがおすすめ
- 発熱・嘔吐・普段と違う泣き方など体調不良のサインがあるときは、迷わず小児科へ
- 夜泣きはママひとりで抱え込まず、パートナー・自治体の産後ケア・一時預かりなどを頼っていい。揺さぶりは絶対NG