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赤ちゃん・子どもの虫除け選び方|月齢別おすすめ成分と安全な使い方を解説

赤ちゃん・子どもの虫除け選び方|月齢別おすすめ成分と安全な使い方を解説

夏が近づくと、公園でのお散歩やアウトドアに気を遣うのが蚊の季節です。「赤ちゃんに虫除けスプレーを使っていいの?」「何ヶ月から使えるの?」と不安に思うママは多いのではないでしょうか。

大人と同じ虫除けを赤ちゃんにそのまま使うのは、成分や月齢によっては注意が必要です。一方、対策なしに蚊に刺されっぱなしにするのも心配です。虫刺されが繰り返されると、掻き壊しによってとびひ(伝染性膿痂疹)などの二次感染につながることもあります。

この記事では、子どもの虫除けの主な成分の違い、月齢・年齢別の選び方、正しい使い方と注意点を詳しく解説します。赤ちゃんを蚊から守りながら肌への負担を最小限にするための知識をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

赤ちゃんが蚊に刺されやすい理由と虫除けの必要性

結論から言うと、赤ちゃんは大人よりも蚊に刺されやすく、体への影響も出やすいため、早めの予防対策が大切です。

赤ちゃんが蚊に刺されやすい理由

蚊は温度・二酸化炭素・汗の臭いなどに引き寄せられるといわれています。赤ちゃんが蚊に刺されやすいとされる主な理由は以下のとおりです。

  • 体温が高い:赤ちゃんの平均体温は大人より高め。体温が高いほど蚊が察知しやすいといわれています
  • 肌が薄く血管が表面に近い:皮膚が薄いため、血管が表面に近く刺しやすいとされています
  • じっとしている時間が長い:ベビーカーや抱っこの状態では自分で蚊を払えないため、刺されるリスクが高まります
  • 代謝が活発で汗をかきやすい:汗に含まれる乳酸なども蚊を引き寄せる要因といわれています

虫刺されが引き起こすリスク

赤ちゃんが蚊に刺された場合、かゆみで掻き壊してしまいやすく、そこから細菌感染(とびひ)を起こすことがあります。また、アレルギー反応が強く出る「虫刺され過敏症(蚊アレルギー)」の子どももいます。腫れや赤みがひどい場合、または高熱や体調の変化が見られる場合は、早めにかかりつけの小児科・皮膚科に相談してください。

なお、日本国内では日本脳炎ワクチンの普及により、蚊が媒介する日本脳炎のリスクは低くなっています。海外渡航や離島へのお出かけを予定している場合は、感染症に関する情報を渡航前に専門機関や医師に確認しておくと安心です。

子どもの虫除けの主な成分:ディート・イカリジン・天然成分の違い

子ども向けの虫除けには、大きく「ディート」「イカリジン」「天然成分系」の3種類があります。それぞれに特徴と月齢制限があるため、選ぶ際の基準にしてください。

ディート(DEET)

ディートは世界的に広く使われてきた虫除けの有効成分です。蚊だけでなく、マダニ・ブユ(ブヨ)・アブなど多様な虫に対して効果があります。

ただし、日本では薬事規制により子どもへの使用に月齢・使用回数の制限が設けられています。

年齢使用可否・使用回数
生後6か月未満使用不可
生後6か月〜2歳未満1日1回まで
2歳〜12歳未満1日1〜3回まで
ディート30%製品12歳未満は使用不可

出典: 小児科オンラインジャーナル | 正しく子どもの虫除けを!ディート・イカリジンの注意点

ディートは揮発性が高く、プラスチックや合成繊維(ナイロン・ポリエステルなど)を溶かすことがあります。赤ちゃんのおもちゃや衣服につかないよう注意してください。

イカリジン(ピカリジン)

イカリジン(一般名:ピカリジン)は近年、赤ちゃん・子どもへの虫除けとして広く普及している成分です。

最大のメリットは、年齢制限・使用回数制限がないこと。生後まもない赤ちゃんにも使えるとされており、必要に応じて塗り直しが可能です。においが穏やかで皮膚への刺激が少なく、プラスチックや合成繊維を溶かさないため衣服の上から使いやすい点も人気の理由です。

イカリジン配合製品は、小児科で推奨されることもあります。

天然成分系(シトロネラ・ユーカリ・ラベンダーなど)

植物由来のエッセンシャルオイルを使った虫除けは、化学成分が気になるママに選ばれています。シトロネラ、ユーカリ、ラベンダー、ハッカなどの香りが虫を遠ざける仕組みです。

ただし、天然成分系は持続時間が30分〜1時間程度と短い傾向があり、こまめな塗り直しが必要です。また、「天然由来=すべて安全」ではなく、精油には皮膚刺激を起こすものもあります。製品ごとに対象月齢の記載があるため、必ずパッケージを確認してください。生後3か月未満の赤ちゃんには、天然成分系でも使用を控えるよう促している製品が多いです。

月齢・年齢別の虫除け選び方

月齢・年齢に応じた虫除けの選び方の目安を一覧にまとめました。

月齢・年齢おすすめの選択肢注意事項
生後3か月未満物理対策(蚊帳・ネット・長袖)中心成分系の製品は小児科に相談してから使用を
生後3〜6か月未満天然成分系(対象製品を確認)+物理対策ディートは使用不可
生後6か月〜2歳未満イカリジン配合製品が安心ディートは1日1回まで
2歳〜12歳未満イカリジンまたはディート(濃度確認)ディートは1日3回まで
12歳以上大人用製品も使用可用法・用量を守る

個人差・体質によって反応が異なる場合があります。肌が弱い場合やアレルギーが心配な場合は、小児科・皮膚科に事前に相談するのがおすすめです。

虫除けの正しい使い方と注意点

虫除けの効果を高め、子どもへの負担を最小限にするために、正しい使い方を押さえておきましょう。

塗り方の基本手順

  1. 大人の手のひらに取ってから塗る:スプレーを直接赤ちゃんや子どもの肌に吹きかけない。大人の手のひらに出してから優しくなでるように塗り広げる
  2. 目・口・手には塗らない:目や口周辺の粘膜には使用しない。手のひらは指しゃぶりで口に入る可能性があるため避ける
  3. 傷・湿疹・荒れた肌には使わない:肌バリアが弱っている部分には吸収されやすく刺激になる可能性がある
  4. 衣服の中には塗らない:衣服の外側から露出した部分に使用する
  5. 帰宅後はすぐに石鹸で洗い流す:肌への長時間残留は避け、入浴時にしっかり洗い流す

スプレー製品の保管・取り扱い

消費者庁の情報によると、スプレー式の殺虫剤や虫よけ剤による子どもの誤使用・事故事例が報告されています。以下の点を必ず守ってください。

  • 子どもの手の届かない場所に保管する
  • 子ども自身に噴射させない
  • 誤って目や口に入った場合は、製品の注意書きに従い水で洗い流す
  • 身体に異常が出た場合は速やかに医師へ相談する

出典: 消費者庁 | スプレー式の殺虫剤や虫よけ剤の事故に注意しましょう!

こんなときは使用を控えて受診を

以下に当てはまる場合は、使用を控えてかかりつけの小児科・皮膚科に相談してください。

  • 肌荒れや湿疹がある
  • アレルギー体質で以前に虫除けで反応が出たことがある
  • 使用後に赤み・かゆみ・発疹などの異常が出た

スプレー以外の物理的な虫除け対策

スプレーと物理的対策を組み合わせることで、より効果的に虫除けができます。特に生後3か月未満の赤ちゃんや肌が敏感な子どもは、物理的対策を軸にするのがおすすめです。

室内での対策

  • 網戸の確認・補修:窓の網戸に破れや隙間がないか確認し、必要に応じて補修テープや新しい網戸に交換する
  • 電気蚊取り器:赤ちゃんが触れない位置で使用。揮発成分を極力吸い込まないよう換気しながら使う
  • ベビーベッド用蚊帳(かや):睡眠中の赤ちゃんを蚊から守るのに効果的。ベビーベッドを覆う専用タイプが市販されている

外出時の対策

  • ベビーカー用蚊帳・虫除けネット:ベビーカーに被せるタイプで、スプレーが使いにくい低月齢の赤ちゃんにも有効。伸縮素材のものが取り付けやすい
  • 長袖・長ズボンの着用:肌の露出を減らすことは、虫刺されのリスクを減らすのに有効です。夏は通気性の良いUV機能付きラッシュガードなどが便利
  • 虫が多い時間帯・場所を避ける:蚊は早朝・夕暮れ〜夜にかけて活発になる。公園の草むらや水たまりの近くは蚊が集まりやすいため注意

吊り下げ型・パッチ型虫除け

ベビーカーのフックや帽子に吊るせる置き型や、衣服に貼るパッチ型の虫除けもあります。肌に直接触れないタイプなので、低月齢の赤ちゃんにも使いやすい選択肢になります。ただし、製品ごとに対象月齢が異なるため、必ずパッケージを確認してください。

まとめ

  • 赤ちゃんは体温が高く汗をかきやすいため、大人より蚊に刺されやすい傾向があります。夏前に虫除けグッズを準備しておきましょう。
  • 虫除け成分は「ディート」「イカリジン」「天然成分系」の3種類。月齢・年齢によって使える成分と使用回数が異なる
  • 赤ちゃんには、年齢・回数制限のないイカリジン配合製品が選びやすいでしょう。
  • ディートは生後6か月未満は使用不可。6か月〜2歳未満は1日1回まで制限がある
  • スプレーは直接赤ちゃんに吹きかけず、大人の手に取ってから塗る。帰宅後は石鹸で洗い流す
  • 低月齢の赤ちゃんにはスプレーと物理対策(蚊帳・ネット・長袖)を組み合わせるのがおすすめ
  • 肌に異常が出た場合や虫刺されが悪化する場合は、小児科・皮膚科に相談を