女の子が健やかに成長するように願うひなまつり。
端正な顔立ちに豪華な着物をまとう……という雛人形のイメージに革命を起こしたのが後藤人形の人形工芸士・後藤由香子さんです。
49歳でその生涯を閉じましたが、賛否両論ありつつも、人形界に新たな風を吹き込んだことはたしかです。
後藤人形とは
後藤人形とは岐阜市にある雛人形や五月人形の製造卸問屋さんです。
昭和20年、焼け野原の岐阜市で始めた人形づくり。
そこから岐阜の民謡「おばば」の人形やパンダのぬいぐるみとともに、雛人形や五月人形を作り続けてきました。
初代清峯の人形は芸術性が高く、皇室の御用達にもなりました。
三代目・後藤由香子さんの仕事
三代目の藤匠・後藤由香子さんの作品は、一つ一つに題名をつけるなど、一般的な雛人形とは違うアプローチで発表されています。
生産地である岐阜の美濃和紙や美濃焼を使ったり、アイアンやガラス・陶器を使ったりするなど、素材へのこだわりがあります。
今までのひな人形にはなかった大胆な色使いに、発売されてすぐにSNSで5万を超える爆発的な数のリツイートを記録しました。
しかし、話題になった一年後、病でこの世を去ったのです。
今、後藤由香子さんを偲び、各地でいろいろなプロジェクトが行われています。
SNSでも話題!後藤由香子さんの雛人形
https://www.instagram.com/p/B8cjUWnJdaC/
https://www.instagram.com/p/Bui3hffjm_7/
後藤由香子人形おすすめの10選
後藤由香子作 創作雛人形平飾り「波のシンフォニー 銀河」
星のまたたく様子をイメージして作られた華やかなおひなさま。
和の色合いの十二単は平安時代を感じさせてくれますが、それが驚くほど現代的です。
特選 後藤人形 後藤由香子 藤匠作「Siege」
ブラウンとゴールドという高級感あふれるデザインなので、大人がインテリアとして購入することも多いよう。自然を愛する日本の伝統美をも感じさせてくれます。
創作雛 後藤由香子作 「花のワルツ」
シックな色使いの衣装を身にまとった親王飾り。「花のワルツ」というタイトルだけあって、草木染めに代表される和の地に、花模様が軽やかに配置されています。
後藤由香子 創作雛人形 PICCOLOシリーズ「凛」
高さも奥行きも40cmほどのコンパクトな雛人形。
セッティングの仕方によって、おひなさまとは思えないほど、インテリアになじみます。
後藤由香子作 創作雛人形平飾り 「折鶴」
鶴のモチーフに彩られた小さなおひなさま。
色使いが鮮やかで、古典的な印象を引き継ぎながらも、現代性が盛り込まれています。
名匠・逸品飾り 藤匠作「kotobuki」
地の色は黒ですが、大きめの花が描かれているので、華やかさがあります。
おひなさまの十二単も、伝統的な配色の中にワンポイントを入れることで、センスの良さが際立ちます。
まとめ
伝統的な人形業界に一石を投じた後藤由香子さんのひな人形。
お子さんのためにはもちろんのこと、ママご自身のために購入するのもよさそうですね。