小学校入学準備「就学時健康診断」って何するの?準備するものは?

来春入学予定の新1年生を対象に行われる「就学時健康診断」。秋になると、住んでいる市区町村から案内が送られてきます。この健診ではいったいどんなことをするのでしょう? また、どんな準備をしておけばいいのでしょうか?
小学校によって違いはありますが、その主な内容をご紹介します。
健康診断を受ける子供

何のために「就学時健康診断」をするの?

「未就学児健康診断」「就学前健康診断」など市区町村によってその呼び名は違いますが、お子さんが小学生になるにあたり、健康状態や知能の発達状態を調べます。
具体的には身長・体重測定、内科健診、耳鼻科健診、眼科健診、歯科検診、聴力検査、視力検査、知能検査などがあります。
検査結果はもちろんでますが、支援が必要な子どものために教員を増やしたり、クラス編成を考えたりする目的でされているようです。

どこで健康診断や検査を受けるの?

健康診断を受ける親子 基本的には来春から通う予定の小学校で行われます。
自治体から送付された郵便物で指定されているので、確認しておきましょう。引っ越し予定のある方や私立小学校に通う予定がある場合も、就学時健康診断を受けなければなりません。
当日受けられなかった場合は、近隣の小学校で受ける場合もあるようです。また、健康診断の会場が小学校ではなく、市の保健センターなどで健診だけを実施し、後日入学予定の小学校や教育委員会で面談をする場合もあります。

何を持っていけばいいの?

教室でおしゃべりする小学生 自治体からの案内に健康調査票や家庭環境調査票などが同封されている場合があります。もし当日持参という指定があるならば、忘れずに持っていきましょう。
特に指示がなければ、子どもと保護者の上履きやスリッパ、筆記用具、書類を入れるバッグなどがあれば大丈夫です。

服装は内科健診などがあるので、ボタンなどが少なく、自分で脱ぎ着がしやすいものがいいでしょう。
保護者もスーツである必要はありませんが、子どもの健診の間、入学説明会があったり、簡単な面談があったりする場合もあるので、カジュアルすぎないようにしましょう。

できるようにしておいた方がいいことはある?

判定する女の子 健康診断よりも、パパママが気になるのは知能や発達の検査ではないでしょうか。
当日の受付後は親子別々に動くところが多いので、何をしているか気になりますよね。

就学時健診を受けるときまでに、「名前が書けるようにしないといけない」や「数を単位も含めて言えないといけない」などのうわさがたつこともあります。
でも、それは本当にウワサの域を出ません。
筆記がある場合は、主に図形を使ったり、絵を見たりということが多いようです。
むしろ、文字が書けない子の方が、入学後に正しい鉛筆の持ち方をして、しっかりとした字が書けるようになるという話もあります。

面談のようなものも緊張するかもしれませんが、まずは「自分の名前を言えること」「呼ばれた時に返事ができること」の方が重要です。そういうところから、集団生活を送るにあたって、指示に従えない子がいた場合、それはその子のもともとの性格なのか、しつけの問題なのか、発達障害などの課題がある場合なのかなどを類推できるのだそうです。

多いのは、知能というよりは、「発音」を指摘される場合だそう。たとえば「キリン」が「チリン」になってしまう、「つみき」が「ちゅみき」になる、などに加え、吃音なども当てはまります。小学校に入ると音読等が始まるので、もし指摘を受けた場合、半年間でも言語センターなどで準備をすると、子どもも入学時にかなり楽に感じるようです。
どちらにしても、あまりプレッシャーをかけないようにしたいものですね。

まとめ

就学時健康診断は子どもが少しでもいい小学校生活をスタートできるように支援するためのもの。また、子どもと親が学校のことを知るチャンスでもあります。
今の子どもの状態を知ってもらうとともに、こちらも学校の姿勢や先生方を見ることができるのです。
来春、素敵な小学校生活をスタートさせられるといいですね。

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