他の病気に比べると見逃しやすい目の病気。でも、近視に限っていえば、この30年ほどで視力低下が進み、視力0.3未満の小学生の割合は過去最高になっているそうです。
子どもの視力低下を防ぐために、親は何をしたらよいのでしょうか。
今回はその生活方法などをご紹介します。
視力の発達とは
生まれたばかりの赤ちゃんはしっかりと見えているわけではなく、ぼんやりですが、成長に従い、見る力がついていきます。
だいたい成人と同じレベルになるのは8〜9歳だと言われています。
その視力が発達する時期に、目の病気や強い遠視や乱視になると、視力の発達を妨げてしまうそうです。
特に3歳ぐらいまでは、「視線」や「目つき」に気を配る必要があり、少しでも「おかしいな」と思ったら、眼科を受診しましょう。
また、弱視や遠視は発見しにくいので、眼科検診などをまめに受けておいたほうがよさそうです。
なぜ近視になるの?
近視のメカニズム自体は、正確にいえば、いまだに解明されていないそうです。
ただ、「眼軸」という角膜から網膜までの眼球の長さが伸びると、近視を引き起こすことが最近の研究からわかっています。
「眼軸」は近くのものを長く、集中してみると伸びていくのです。
だから、ゲームやスマホ、タブレットなどばかりで外遊びが少ないと、その傾向は強まります。
それが子どもの近視が増えた要因とも言われています。
もちろん、遺伝の影響も大きいでしょう。
近視が進みやすいのは8〜16歳という成長期なので、小学生から中学生にかけてメガネをかける子が増えるのです。
もしかして目が悪い? 近視のサインとは?
子どもは目が悪くなると、それをカバーするために、目の調節力を酷使します。
それが続くと、目に大きな負担がかかり、体の不調にもつながります。
子どもの目の健康を守るためにも、近視のサインを見逃さないようにしましょう!
- 目を細める
- 対象物に対し、近づこうとする
- 顔を斜めに向けて何かをみる
- 机に向かうと頭痛がするという
- よくつまづく
- 頭痛を訴える
- まぶしがる
近視にならないための生活習慣
少しでも視力が低下しないよう、日常生活から気をつけておくことが重要です。
- ゲームやタブレットは1日30分以内
- 外遊びを増やす(週14時間以上、日光を浴びる)
- 椅子や机の高さを調節し、正しい姿勢を保つ
- 部屋を明るくし、目の負担を軽くする
- 寝転びながら本を読んだりゲームをしたりしない
- 遠くと近くを交互に見て、目の体操をする
- 目を使いすぎた時は温かいタオルを目に当てる
視力低下を放っておくとどうなる?
資料低下を放っておくと、様々な眼の疾患につながる可能性があります。
眼の見えない状態が続くと、負担がかかり、肩こりや頭痛、吐き気などの症状を引き起こすこともあるでしょう。
そのままにすると、大人になってから網膜やガラス隊に血液が広がる眼底出血を起こすことも。
同時に、近年、近距離を見る「近見視力」が落ちている子も増えているそうなので、目の不調には早めに気づくように、対策をしておきましょう。
まとめ
環境の変化などもあり、世界中で近視の人が増えているそうです。
ゲームやテレビにかかわらず、必要以上に目を酷使していないか、生活スタイルなども見直して、親がしっかりサポートしてあげましょう。