安定期に入り、赤ちゃんに会える日も迫ってくる妊娠後期。
楽しみな一方で、貧血や腰痛、妊娠線などマイナートラブルも出てくる時期です。
今回は妊娠後期に気をつけたいマイナートラブルとその対処法をご紹介します。
妊娠後期とは?
妊娠後期というのは妊娠28週〜40週までをさします。
おなかはますます迫り出してきて、張りを感じることもあります。
できるだけ背筋を伸ばしてゆっくり歩くようにしましょう。
胎児の大きさを確認するための子宮底長は約25〜28㎝となります。
羊水の量もピークを迎え、赤ちゃんの臓器の機能が充実し、髪の毛やつめも伸びてきます。
もういつ産まれてきてもよい準備が整いつつあります。
この頃の赤ちゃんの様子は?
この頃の赤ちゃんの大きさはどのくらいなのでしょうか。
大きさ:約48〜60mm
体重:約1100〜1840g
この頃から赤ちゃんは足を胸の前で抱え込むように折り曲げ背中を丸くします。
おしゃぶりをする
脳が急成長するため、親指をすうなどの細かい動きができるようになります。
体温調節・呼吸機能ができる
肺は発達途中ですが、体温調節などができるようになり、生まれる準備をします。
寝たり起きたりしている
20〜30分ごとにお腹の中で寝たり起きたりを繰り返します。寝ている間は胎動も少なくなりますが、あまりに長い間感じられなかったら、受診しましょう。
母体の免疫を受け継ぐ
対バンを通して母体の免疫を受け継いでいます。
妊娠後期に起こりやすいマイナートラブルとは
胎動が激しくなり、いよいよ赤ちゃんの存在を感じる頃になります。
マイナートラブルが起きやすいこの時期だからこそ、体を休めましょう。
この頃になると出産にそなえて血液量が増えます。
赤血球などの血液成分の生産が追いつかないため、貧血になりやすくなります。
ただ、自己判断でサプリメントをとるのはやめましょう。
また、鉄の吸収をよくするためにビタミンCを一緒にとることをおすすめします。
高血圧になると血管障害や尿蛋白などを発症する可能性が高くなります。
赤ちゃんへの影響もそうですが、ママの体にも機能障害が起きることがあるので注意が必要です。
食事や体重増加に気をつけるなど、健康管理に口を配りましょう。
妊娠線が出てきて、かゆみを感じることもあります。
オイルやクリームを塗るなどしてケアしましょう。
大きくなった子宮や胎児の頭で膀胱が圧迫され、尿漏れが起きやすくなります。
ただ、破水と間違いやすいのでだらだらと出続けたら、破水を疑ってみてください。
ホルモンの影響で関節などがゆるみ、足のつけ根や恥骨が痛むことがあります。
骨盤ベルトや整体などでケアしましょう。
お腹が大きくなるので姿勢が反り返りがちです。
腰への負担になるので、姿勢に気をつけ、温める、お風呂に入るなどして和らげましょう。
妊娠後期になると血液全体量が増え、水分量も増します。すると、皮下組織に水分がたまりやすく、むくみの原因となります。
足だけでなく、顔や体全体がむくみ、血圧もあがると妊娠中毒症につながることもあるので気をつけましょう。
大きくなった子宮に胃が圧迫されるため、吐き気や胸やけ、げっぷを起こす場合もあります。1回分の食事量を減らすなどの工夫が必要です。また、食後、すぐに横になって休むのはやめましょう。
妊娠後期おすすめの過ごし方や注意点は
妊娠後期は適度な運動が必要になります。
ストレス発散やスムーズな出産のためにもその時間をとりいれましょう。
睡眠をじゅうぶんに
意識して睡眠をとりましょう。日中もすこしでも横になれる時間をみつけるといいでしょう。
食事の時間を一定に
食事の時間を一定にすると血糖値が安定しやすくなります。
少量ずつよく噛んで食べるようにしましょう。
必要な手続きを確認する
産休や育休の申請など、必要な手続きを確認しておきましょう。やるべきことをリストアップしておくことも必要です。
ただ、体調を優先して疲れたら休みをとるようにしましょう。
まとめ
妊娠後期になると赤ちゃんはめざましい成長を遂げます。
その一方で、ママの体は疲れやすく、無理がきかなくなってきます。
休めるときにはゆっくり休息をとるように心がけましょう。