冬に流行る子供の病気!予防策と家庭でのケア

気温が寒くなり空気も乾燥する冬には様々な病気が流行します。子どもが病気で苦しむのはとてもかわいそうですし守ってあげたいですね。
大人が子供の健康を守るためには、まず流行するそれぞれの病気の特徴や予防策を知る必要があります。ここでは、冬に流行する子供の病気の症状、予防策、家庭でのケア方法をそれぞれまとめて紹介したいと思います。

2017〜2018の間で流行る病気は?

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 感染性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス)
  • RSウイルス感染症
  • 溶連菌感染症

風邪

風邪

症状

風邪とは、ほとんどがウイルス感染によるもので(その数は数百種類と言われています)、鼻水、咳、発熱がおもな症状です。風邪により、下痢などの症状があらわれたり、中耳炎を併発することもあります。風邪が悪化すると気管支炎や肺炎などを引き起こすことがあるので、熱が3〜4日以上続くようであれば、病院を受診する必要があります。

予防策

風邪は飛沫感染といって、クシャミや咳とともに飛んだ、ウイルスを大量に含むしぶきを吸い込むことにより感染します。また、ウイルスが付いている場所を手で触り、その手で目、鼻、口などの粘膜に触れ感染します。その為、予防をする上で大切なのは、まずは手洗いです。外から帰った後、トイレの後、おむつ交換の後、食事の前、など手洗いをしっかりと行いましょう。また、人が多いところへ外出する際には、マスクの着用も感染予防になります。子供用のマスクもいろいろな種類のものが売っているので、マスクをつけることができる年齢であれば、マスク着用で出かけるのもいいかもしれませんね。

家庭でのケア

風邪の症状がある場合は、まずは水分をよく与えることです。熱があれば汗をかくなどで水分を必要としますので、脱水予防のためにも水分を進めましょう。水分の種類については、子供が普段飲んでいるもので大丈夫ですが、なかなか水分が進まない場合などには経口補水液を与えるのもいいですね。水分摂取を嫌がる場合には、氷にして与えるのも良いですが、この場合は誤嚥に注意してください。
高熱が続いていて、食事や水分がとれなかったり、睡眠がとれなかったり、ぐったりとしている場合には、解熱薬を使用して熱を下げることで苦痛を取り除いてあげて下さい。解熱薬はあくまでも、高熱による苦痛を取り除くものであり、熱が一時的に下がっている間に、食事や水分をとったり、休養をとったりするためのものです。熱が高くても、機嫌が良く、食事や水分がとれていれば、無理に使う必要はありません。
風邪をひいている時の食事についてですが、熱がある間は消化の良いもの(消化に時間がかからないもの)を与えて、お腹に負担をかけないようにしましょう。食べやすく栄養価の高い、柔らかく煮たうどんやバナナ、プリンなどもいいですね。子供が食べやすく、食べたいと思うものを無理せず与えましょう。

インフルエンザ

インフルエンザ

症状

急な38〜39度の高熱、頭痛、悪寒、倦怠感、関節の痛み、筋肉痛など、普通の風邪とは異なり全身の症状をともないます。子供の場合は、いつもは風邪をひいても元気なのに、インフルエンザの場合は元気が無く、グッタリしている、ということも多いです。

予防策

インフルエンザは風邪と同じく飛沫感染ですので、手洗いと、流行時期にはマスクの着用が大切です。室内の場合は加湿をして湿度を上げることも大事です。また、インフルエンザの予防にはワクチンも有効です。これはインフルエンザへの感染や、特に重症化を防ぐことができます。インフルエンザにかかると、子供の場合は重症化すると熱性けいれんや肺炎、まれにインフルエンザ脳症を発症することもありますので、予防接種は受けた方が安心ですね。予防接種は子供だけでなく、周りの大人も受けて、大人から子供への感染を防いでいきましょう。

家庭でのケア

インフルエンザにかかると高熱が続きますので、脱水予防のため水分をこまめに与えて下さい。熱が高くても、手足が冷たい、汗をかいていない場合は、まだ熱が上がりきっていない可能性があります。その場合は冷やしたりせずに、体を温めましょう。汗をかきはじめたり、手足が暖かくなったら、子供が希望した時に、脇の下や背中、などを冷やしてください。インフルエンザの場合は高熱が続くこともありますので、解熱薬を使用して苦痛を取り除いて上げることも良いですが、必ず医師の診断により処方されたものを使用しましょう。
確実に診断してもらえるよう、インフルエンザが疑われる場合は、発熱してから6〜12時間あけて病院へ行くことが望ましいです。また、保育園や幼稚園、家族など周りでインフルエンザを発症した人がいればそのことも医師にきちんと伝えましょう。

ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス)

ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス)

症状

下痢、嘔吐、嘔気、腹痛、食欲不振などの症状があり、発熱や悪寒を伴うこともあります。下痢便の場合は白っぽく酸っぱい臭いを伴うのが特徴です。嘔吐が続き、食事も水分もとれない状況が続くこともあります。それにより、脱水症状で入院となるケースもありますので、特に抵抗力の弱い乳幼児は注意が必要です。

予防法

ノロウイルスやロタウイルスによる感染は、主に接触感染でうつります。ウイルスがついた手で、目鼻口などの粘膜を触り感染しますので、感染予防には手洗いがとても大切です。ノロウイルスやロタウイルスは便からも排出されるため、便の処理に気をつける必要があります。また、感染して1ヶ月は便からもウイルスが排出されると言われていますので、症状が回復してからも、便の扱いには注意が必要です。
また、嘔吐物にもウイルスが含まれています。処理しきれていない吐物が残ったままになっていると、吐物が乾燥してウイルスが空気中に舞ってしまい、それを吸い込んで感染することもありますので、吐物の処理にはしっかりと正しい手順方法で処理する必要があるのです。
ノロウイルスやロタウイルスの感染力はとても強く、家族1人がうつると、次々と他の家族にうつりますので、きちんと予防法を身につけ感染を防いでいきましょう。
また、ノロウイルスにはありませんが、ロタウイルスには任意接種のワクチンがあります。このワクチンを接種することで、重症化を防ぐことができます。重症化すると、けいれんや脳炎を起こし入院が必要となることもありますので、ワクチンを接種することが望ましいですね。

吐物の処理方法

  1. 塩素濃度1000ppm(0.1%)の次亜塩素酸ナトリウム液を準備します。
  2. 吐物の上に新聞紙などをかぶせ、その上から次亜塩素酸ナトリウム液を浸すようにかけます。
  3. 新聞紙を外側から中央に向け集め、袋に入れ密封し破棄します。
  4. 最後に吐いた床やその周りを次亜塩素酸ナトリウム液で拭いて、さらに十分に水拭きします。塩素ガスが残留する場合がありますので、十分に換気を行います。

※塩素濃度1000ppmの次亜塩素酸ナトリウム液の作り方
1リットルの水に、市販の塩素系漂白剤をキャップ1杯加えます。

衣類が吐物で汚れてしまった場合

  1. 吐物を取り除いたら85度以上の熱湯で1分以上消毒します。
  2. その後、他の洗濯物とは分けて洗濯をします。

家庭でのケア

嘔吐や下痢が続くので、脱水症状に気をつけなければなりません。水分はこまめに与えるようにします。嘔吐がひどいと水分だけでも嘔吐を誘発することもあります。水分は少しずつ(スプーン一杯ずつ)を最初は10分ごと、だんだんと間隔を短くし5分ごとにこまめに与え、嘔吐がないか様子を見ましょう。
脱水は水分だけでなく、電解質(ナトリウムやカリウムなど)が多く失われることによっても起こりますので、経口補水液を利用することもよいでしょう。特に脱水症状が強く疑われる場合には、かかりつけ医とよく相談してください。
【RSウイルス感染症】

症状

RSウイルスは風邪の原因ウイルスの1つで、子供だけではなく大人もかかる病気ですが、特に小さい子供がかかると、肺炎や細気管支炎を引き起こすことがあります。症状は、せき、鼻水、発熱などですが、気管支炎や細気管支炎などを起こしていると、ゼーゼー、ヒューヒューと呼吸の度に音がして、苦しそうにすることがあります。この場合は早めにかかりつけ医に受診する必要があります。

細気管支炎とは?

気管支が枝分かれし、細くなっている部分を細気管支といい、この部分が炎症を起こして、狭くなったり、閉塞してしまうことをいいます。子供の場合は大人よりも細気管支が細いので、容易に狭窄をおこして、呼吸困難やゼーゼーヒューヒューという喘鳴などが見られます。

予防策

RSウイルスはインフルエンザのようにワクチンはありませんので、しっかりと手洗いやうがいなどを行うことが大切です。RSウイルスは感染した人の咳やくしゃみを吸い込んだり、ウイルスがついた手で目鼻口を触り感染しますので、マスクの着用や、しっかりと手洗いを行いましょう。

家庭でのケア

動き回ったりすると、余計に咳がでて苦しくなることもありますので、安静に過ごします。こまめに水分も与えるようにしましょう。ヒューヒュー、ゼーゼーが悪化したり、苦しそうにしている場合はすぐにかかりつけ医を受診しましょう。
鼻水が多く、自分で鼻をかむことができない年齢の場合は鼻水を吸いとってあげると良いでしょう。

溶連菌感染症(A群β溶血性連鎖球菌感染症)

溶連菌感染症(A群β溶血性連鎖球菌感染症)

症状

発熱、のどの痛みが主な症状で、皮膚に赤い発疹ができたり、舌が赤くなってポツポツした状態の「いちご舌」になることもあります。指先の皮がむけることもあり、川崎病と似た症状を伴うこともあります。

予防策

溶連菌感染症は、主に唾液や鼻水などの飛沫感染ですが、接触しての感染もありますので、手洗いやうがい、マスクの着用など、風邪と同じ対策が有効です。また、溶連菌感染症と診断されると、医師から抗菌薬が処方されます。その抗菌薬を、処方されたとおりにきちんと服用することも大切です。症状がなくなったからといって勝手に服用をやめてはいけません。医師の指示がない限りは、きちんと飲み切りましょう。

家庭でのケア

溶連菌感染症は抗菌薬を服用してから24時間は他の人への感染の可能性がありますので、自宅で静かに過ごしましょう。また、のどを痛がることが多いので、食事は食べやすいもの、飲み込みやすいものを与えましょう。ゼリーやプリン、バナナやアイスなども栄養価が高く食べやすいので、比較的のどが痛くても食べることができます。水分もこまめに与え、脱水予防に努めましょう。

まとめ

冬には様々な病気が流行しますが、予防策として共通しているのが手洗いです。正しいタイミングで手洗いをすることが予防の第一歩となります。子供の手洗いもですが、大人自身の手洗いもしっかりと行い、大人から子供への感染も防いでいくことが大切ですね。また、電車やバス、街中など、人混みのなかではマスクの着用も有効です。
これらの予防策をきちんと行うことと、寒さに強い体つくりを行い、免疫力を高めることも大切ですね。クリスマスや年末年始での行事も多い冬ですが、栄養のある物を食べて、夜更かしせずに睡眠を十分にとる。子供の睡眠リズムは大人の生活リズムに影響されます。大人も子供の睡眠リズムの妨げにならないような生活を心がけ、家族みんなが健康で楽しい冬を過ごしましょう。

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