出産のタイミングとは? 子宮口が開くってどういうこと? 子宮口の変化について解説します

出産が近づいてくると「子宮口」や「陣痛」など疑問などが浮かんでくるでしょう。
特に子宮口の開きというのは、お産のポイントとなるキーワードです。
今回は出産時に子宮口がどのように変化するかをご説明します。

出産

子宮口はどこにある?

子宮口という言葉を妊婦さんになって初めて聞いたという方も少なくないでしょう。
子宮は袋状になっていて、その中で赤ちゃんが育ちます。その出入り口となる場所が「子宮口」です。

出産時は子宮口の開き具合を見るだけではありません。
厚みや位置、柔らかさなど様子と、陣痛の強さや間隔などを合わせて観察します。

子宮

子宮口が開くというのはどういうこと?

出産が近づいてくると、まず子宮頸管が柔らかくなってきます。
すると赤ちゃんが骨盤を降りてくる準備が始まるのです。
赤ちゃんが下に降りてくることで子宮口が刺激されるので、徐々に開きはじめます。

子宮口が柔らかい、硬いってなに?

妊婦健診の際に「子宮口がまだ硬い」と言われた経験のある妊婦さんもいると思います。この子宮口の硬さとはどういうものなのでしょうか。
まず、子宮口は最初、鼻ぐらいの硬さなのだそうです。それが、陣痛やホルモンによって少しずつ柔らかくなります。
出産間近になると、マシュマロぐらいの柔らかさになると言われています。

子宮口の変化

出産は陣痛が10分以内の間隔(1時間に6回以上)になった時が始まりとされています。
子宮口は本格的な陣痛が来る前から、少しずつ柔らかく、厚みが減るなど変化が始まるのです。

【潜伏期】(開口期) 子宮口は3〜4㎝

陣痛が始まってから子宮口が次第に薄く、位置もお腹側に移動していきます。
開きも3〜4㎝となります。

【活動期】 (娩出期)子宮口は3〜10cm

陣痛が強く長くなり、一気にお産が進んでいく時期です。間隔も短くなっていきます。
赤ちゃんの頭も降りてくるので、子宮口はより柔らかくなり、開いていきます。
そして子宮口が全開となると約10cmまで広がります。

子宮口が全開になるまでは痛みをうまく逃し、いきむのを我慢することが大切です。
子宮口が開いて、陣痛も強くなり押し出す力が強くなった時が出産となります。

子宮口が全開になったら?

分娩
子宮口が開いて赤ちゃんの出口の準備ができ、陣痛が強くなって赤ちゃんを押し出す力が噛み合った時が、赤ちゃんが出てくるタイミングとなります。

子宮口が全開してから、初産婦は平均1時間、経産婦は平均30,分くらいで赤ちゃんが誕生します。

子宮口を柔らかくするのは?

子宮口を柔らかくすると、赤ちゃんが出て来られるようになります。
でも、タイミングには個人差があり、陣痛が強くなっても子宮口が柔らかくならない場合も。
そうなると子宮内の圧が高まり、早期破水を招くということもあります。

一方で、子宮口が自然に開くのを待つ方がいいこともあり、逆に頑張って柔らかくした方がいい場合もあります。
医師に相談しながら、基本的な子宮口を柔らかくする方法を知っておきましょう。

運動をする

ウォーキングやスクワット、階段昇降など体に適度な刺激を与えながらリラックスするといいでしょう。くれぐれも無理のないように。

体を温める

お風呂にゆっくり入ったり、足湯をしたりして体を温めると、骨盤まわりの筋肉が柔らかくなります。

ハーブティなどを飲む

ラズベリーハーブティが子宮収縮のサポートをしてくれると言われています。これも合う合わないがあるので、医師に相談しましょう。

初産婦と経産婦で開き方は違うの?

よく、初産婦さんよりも経産婦さんの方が出産が早いといいます。
初産婦さんと経産婦さんで子宮口の開き方は違うのでしょうか?

もちろん個人差はありますが、経産婦さんの方が頸管や産道が柔らかいため、子宮口が開きやすい傾向にあると言われています。
そのため、陣痛が始まってから子宮口が全開になるまでの所要時間を比べると、初産婦さんと経産婦さんでは差があるようです。
しかし、同じお産はなく、初産婦でも経産婦でもいろいろな違いがあります。

まとめ

子宮口の変化はしっかり出産の準備を始めているということになります。
その開き方や変化の度合いも個人差があるので、焦らず、リラックスすることが大切です。
赤ちゃんの誕生を楽しみに待ってくださいね。

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