3人目を妊娠してから周囲から「2人も出産しているから3番目はすごい楽だよ〜」といわれ、その言葉を信じて妊娠中を過ごしていました。しかし、妊娠初期の段階から出血や腹痛などのトラブル、出産前まで絶対安静などバタバタな状態が続き、やっと3番目を出産できました。
子供3人のうち、一番大変だった末っ子の妊娠から出産まで、どんな流れだったのかお伝えします。
3人目なのに出産まで思った以上に大変だった妊娠時期
妊娠8週目の心拍確認後から茶オリや微量の出血があり不安な毎日が続きました。そんな中、妊娠20週目(6カ月)頃から子宮頸管が短くなってしまい、定期的にお腹の張りがあるため自宅にて絶対安静の指示が医師から伝えられました。
上の子たちのお世話、家事、仕事のすべてを放棄しなくてはならず、夫婦お互いの両親のお手伝いをしてもらえない状況で、当時は「この先、大丈夫かな・・・」と不安しかありませんでした。
妊娠30週目(8カ月)の妊婦健診で子宮頸管が2cm以下になり、緊急入院を言い渡されました。入院期間は妊娠37週(正期産)を迎える
約6週間で、その間に退院はほぼできないとのこと。
一旦自宅に戻り、下着や洗面道具など入院セットを持てる分だけカバンに詰め込み、家族にしばらくお別れも言えないまま病院へ戻りました。
入院中は24時間点滴に繋がれ、副作用により猛烈な暑さと汗、動悸、手の震えなどを感じて1日をベッドの上で過ごしました。切迫早産は大変と聞いていましたが、ここまで大変だったとは思いもしませんでした。
ツラかった入院生活でしたが、正期産まで陣痛や破水が来ることなく過ごせ、無事に退院できました。退院日には医師と看護師さん達から、
「3番目だし切迫気味だったから、退院したらすぐ産まれるよ!」
といわれて帰宅しましたが、1週間、2週間経っても産まれる気配がなく、38週目の時に子宮口が3cm開いているから計画分娩で出産しましょと医師に伝えられました。
計画出産で産まれる日を決定!
あれほど陣痛や破水が来るのを恐怖に感じていたのに、いつ出産してもいい時期になったら生まれない・・・。周囲からは「あれほど安静にして入院もしたのにね」とたくさんの人に言われました。
計画出産では促進剤といって人工的に陣痛を引き起こす薬を使います。初めは錠剤からスタートし、少しずつ薬の量を増やし最後には点滴です。
万が一のリスクなど、さまざまな説明を受けて計画出産日を決めます。産後は赤ちゃん中心の生活になるため、計画出産日は1週間後にしてもらいました。
出産日までの1週間は恐怖と楽しみで精神面がボロボロ・・・
「出産まで1週間もある〜」と少しワクワクして産婦人科を後にしましたが、それから1週間が恐怖との戦いでした。私の頭の中はずっと不安な言葉が過っていたのです。
- 前回の出産から5年経っている
- 会陰切開が怖い
- 緊急帝王切開にならないか
- 妊娠貧血だから大量出血かも
- 土日の間に破水とか起きるかも
- 病院まで40分かかる
やっと出産できるという楽しみがある反面、久しぶりの出産や分娩時の経過など不安が大きく、計画分娩までの1週間はぐっすり眠れませんでした。
出産準備は完璧!快適な産後を迎えるためにしたこと
妊娠20週目の頃から、いつ出産してもおかしくない状況が続いていたので、簡単な入院セットは常に車に積んでいました。これまでの出産で「これがあれば便利だな、これやっておけばよかったな」と思う部分を3人目の出産では完璧に準備しました。
「これがあれば便利!」おすすめ活用グッズ
- うちわ(産後の暑さを和らぐため)
- ストロー付きパックジュース(分娩時に飲む用)
- 大判バスタオル(タオルケット代わりなどに使用)
- ふりかけ(おかずが足りない時用)
入院中は基本的に病院からの分娩セットだけでまかなえますが、それ以外に必要な物がいくつかありました。
これをやっておけば安心
- 入院中に家族が食べるご飯の用意(おかずを冷凍ストック)
- 毎日やることリスト(子どもたちの事、ゴミの日など)
- 水回りの掃除(トイレ、お風呂、キッチン周り)
両親などの協力があればいいのですが、なければ産後1カ月はほとんどなにもできないため、水回りの掃除だけはやっておきました。
いざ分娩当日!赤ちゃんとご対面までが一番ツラかった
計画分娩は前日に入院し、翌朝早くから促進剤を使って陣痛が来るのを待ちます。私は促進剤を飲んで出産を終えるまでが、妊娠期間の中で一番ツラかったです。
計画分娩は朝6時からスタート!
促進剤の効果は個人差があるため、服用してすぐに陣痛が来る人もいれば、翌日に効果が出る人などさまざまだそうです。朝6時に促進剤を飲むと聞かされていたためか、朝3時頃から目覚め、ほとんど眠れませんでした。
朝6時、看護師から渡された促進剤。「これを飲むと、陣痛が起きるのか・・・」と考えると、1回目を飲むのにとても恐怖でした。
8時、LDR室で余裕の朝食
促進剤を1錠飲んでしばらくしたけどなにも起きず、LDR室で朝食を取りました。みんなから「そろそろ産まれた?」とメールが来ていたため、ご飯を食べながら「まだ」と返信。
ご飯を食べてからまた促進剤を飲み、微弱陣痛があるけど本陣痛にならないとのことでその後、点滴に切り替えました。少しずつ薬の量を増やし様子見。
10時、10分感覚の微弱陣痛へ!
しばらくすると10分感覚の陣痛がある!と助産師さんにいわれたけど、痛みなどの自覚症状がなくベッドの上で余裕で過ごしていました。
実は妊娠9カ月の頃から、お腹にピリピリと微弱陣痛のような痛みがあったため、痛みに耐えれる体勢になっていたようで、ちょっとの痛みだとなにも感じられないようになっていました。
いろんな助産師さんが「痛みはまだ〜?」と声をかけてくれたのですが、私自身なにも感じなかったので分娩の準備ができずにいました。
11時40分、痛みがないのに力む!
子宮口はマックスに開いているし、3分感覚の陣痛も来ている。赤ちゃんの頭がすぐそこまで見えているとのことで、分娩の準備を助産師さんが急いではじめました。
「ちょっと力んでみましょう」と助産師さん。
腰が痛いだけで陣痛のあの痛みがまったくない中、私は「え!え!」といいながら、助産師さんにいわれるまま呼吸法をして力みました。
力むこと5回、それまで痛みが無かったお腹もジリジリと痛みだし、本格的な陣痛をこの時に初めて実感。
10分後、無事に出産♪
その後、力むこと3回目でやっと頭が出て、スルスル〜と出産しました。過去に経験したことのない出産スタイルで、とても不思議でした。
助産師さん達からは「痛みを感じなさすぎ。落ち着きすぎ」と言われました。分娩まであれほど恐怖だった会陰切開もすることなく、緊急帝王切開などせずに産まれてきた我が子。
初の男の子だったためか産まれた瞬間から凛々しく、上の子では見られなかったフサフサの髪の毛に感動しました。
まとめ
誰もが「3人目は楽に産まれる」といっていたあの言葉、私の体験談からは違うなと実感しました。妊娠中からトラブルがあり大変でしたが、最後まで忘れられない出産になりました。