子どもの成長に欠かせないといわれている牛乳。一方で、食物アレルギーを引き起こしやすい食品としても知られています。赤ちゃんに牛乳を与えるのはいつからがいいのでしょうか。こちらでは赤ちゃんに牛乳を与える時期や牛乳を使った離乳食レシピなどをご紹介します。
赤ちゃんの牛乳はいつから?
小学校の給食でも出される牛乳は栄養価の高い食品の代表ですが、赤ちゃんに与えるのはいつからがいいのか気になります。離乳食としての牛乳は9か月頃、離乳食中期から与えることができます。ただし、最初は少量をグラタンやパン粥などに調理して使うようにしましょう。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によりますと赤ちゃんが牛乳をそのまま飲めるようになるのは、消化器官が発達する1歳以降になります。最初は適温に温めた牛乳を少量から与えます。
牛乳を与えるときの注意点
赤ちゃんに牛乳を与える際に注意が必要な理由は、牛乳には食物アレルギーを引き起こす危険性があるからです。牛乳は卵や小麦と並んで、アレルギーを引き起こしやすい食品の一つに指定されています。
牛乳による食物アレルギー
牛乳を摂取して消化器官から吸収される際に、体が特定のたんぱく質を異物だと認識して、血中のIgE抗体(免疫グロブリンE)と呼ばれるたんぱく質が反応することでアレルギー症状が出るのです。牛乳による食物アレルギーを発症した場合、全身に蕁麻疹が出たり、咳、下痢、嘔吐、呼吸困難を起こしたりこともあります。
不安なパパママは医療機関でアレルギー検査をすることもできます。万が一、アレルギー症状を起こした場合でも成長とともに改善されることもありますので、医療機関で定期的にチェックしましょう。
初めて与えるときは小児科が開いている午前中にするといいでしょう。
鉄欠乏性貧血
牛乳の摂取によるもう一つの弊害は鉄欠乏性貧血です。牛乳に含まれるカルシウムが鉄分の吸収を妨げ、鉄分不足になってしまうことがあります。鉄分が不足すると運動能力や認知能力が低下することがありますので注意が必要です。赤身の魚や納豆、ごま、ホウレンソウなど鉄分を多く含む食品を積極的に食事に取り入れることが大事です。
牛乳を使った離乳食レシピのご紹介
離乳食中期から作れる牛乳を使ったおすすめの離乳食レシピをご紹介します。パン粥やリゾット、パンケーキやフレンチトーストなど牛乳が大活躍!離乳食向けホワイトソースの作り方も要チェックです。
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まとめ
牛乳は子供にとっても大人にとっても栄養が高いため、積極的に摂りたい食材です。ただし、赤ちゃんの場合アレルギーを起こしやすいので離乳食中期以降に調理して与えるのがいいでしょう。そのまま飲むのは1歳を過ぎてからが安心です。牛乳を飲めるようになればレシピの幅もぐんと広がります。