秋は月が美しく見える季節。今年の十五夜は9月24日です。子どもたちにとって「お月さま」はとても身近な存在ですね。今回は、寝かしつけやお月見のおともにぴったりの、子どもと読みたい絵本をご紹介します!
絵本でお月見を楽しむ
14ひきのおつきみ
いわむらかずお 童心社
お月見の日、ねずみの家族が森の中で木の枝を集め、気にのぼってなにやら準備をしています。作ったのは「お月見台」。大きなお月さまを眺めながら、お月見団子を食べます。
絵の細かい部分までじっくり楽しめる本です。
たぬきのおつきみ
内田麟太郎 岩崎書店
秋になって稲穂が実り、野菜もとれると村人もたぬきも「ええのう」「たまらんのう」と大喜び。今日はお月見の夜。お月さまは喜んでくれるでしょうか。のどかな田園風景とたぬき達のキャラクターを楽しめる一冊です。
おつきみうさぎ
中川ひろたか 童心社
お月見の準備のため、野原にすすきを取りに来た子どもたちが不思議なうさぎを出会うお話。そのうさぎさんのおうちは、なんとまんまるのお月さま。間違って月から落ちてきてしまったのでした。
本物そっくりなお団子の作り方レシピも載っています。
ぶたさんちのおつきみ
板橋敦子 ひさかたチャイルド
仲良しぶたさん一家のお月見のお話し。お供えの団子をつまんでしまったり、月が出ていないのにお団子パーティを始めてしまったりと大騒ぎ。
愉快な会話とかわいらしい絵が魅力の絵本です。
おつきみおばけ
せなけいこ ポプラ社
泣いているうさぎの子をなぐさめようと、お月見のお団子に変身したおばけちゃん。でも、変身したと気付かないうさぎちゃんは、お団子に化けたおばけちゃんをかじってしまって……せなけいこさんの「ねないこだれだ」でおなじみ、おばけちゃんのお話です。
おつきみバス
藤本ともひこ 鈴木出版
大人気の「いただきバス」シリーズのテーマはお月見。バスくんとねずみがお月見の準備をしていると、うさぎがやってきてお団子を持っていってしまいました! 大事なお団子を取り戻すことはできるかな?
文化やならわしなどを、物語を通して知ることができる絵本です。
寝かしつけにも! 「お月さま」がテーマの絵本
おやすみなさいおつきさま
マーガレット・ワイズ・ブラウン 評論社
こうさぎがベッドに入って眠ろうとするとき、見えるものひとつひとつに「おやすみなさい」と語り変えていきます。雅子さまの幼少の頃の思い出の絵本としてとりあげられた、寝かしつけ絵本の定番です。
パパ、お月さまとって!
エリック・カール 偕成社
夜空に浮かぶ美しいお月さまがほしいと娘に頼まれたパパは、長いはしごを使ってお月さまを取りに行きます。そこで親切なお月さまは、月が大きくなったり小さくなったりすることをパパにアドバイス――。『はらぺこあおむし』で有名なエリック・カールの作品です。
まんまるおつきさん
ねじめ正一 偕成社
おせんべい、メロンパン、おこのみやきなど、まんまるのおつきさまがいろいろな食べ物に大変身! 出てくるもののほかに、丸いものを探しても楽しいですね。
月のみはりばん
とりごえまり 偕成社
お月さまがまるまる太ったり、細くなったりするのは、お月さまが頑張ってダイエットをしているから! それを管理しているのが「月の見張り番」なのです。ほのぼのと月の満ち欠けがわかる、お月さまを応援したくなる絵本です。
お月さまってどんなあじ?
ミハエル・グレーニェツ らんか社
動物たちはお月さまを見るたびに「お月さまってどんなあじなんだろう」と思っていました。カメやゾウ、キリン、ライオンなどが協力して、お月さまに手を伸ばしますが……お月さまはどんな味だったのか? 夢が広がる絵本。
おつきさまのうた
なかじまかおり 岩崎書店
月のひかりがやさしい夜に、子どもたちは小さな月の歌を拾いました。静かな夜、幻想的な月夜の中、小さな冒険をする子どもたち。NHK「みんなのうた」の歌から生まれた絵本です。
まとめ
少し涼しくなった9月は親子でゆっくりお月さまを眺める良い機会がありそうですね。夜空に浮かぶお月さまに思いをはせたり、日本の昔からの習慣を知ったりしながら、素敵な「お月見」の時間を過ごしてくださいね。