【2022】暖房器具はどれを選ぶのが正解? 種類の徹底解説とおすすめポイント☆

朝晩が冷え込むようになりました。
冬に備えてそろそろ暖房器具を新調しようと考えている方も多いはず。でも、いろいろな種類があって迷ってしまいますよね。
暖房器具を適切に選ばなかったり、効果的な使い方を知らなかったりすると、暖まらず、コストがかかることも。今回は暖房器具の徹底解説をします!

暖房器具

暖房器具それぞれの特徴を徹底調査

暖房器具には主に2種類の捉え方があります。

体をあたためる

部屋全体を温める

それぞれどのようなものがあるか見ていきましょう。

<体を暖めるタイプ>

■電気ファンヒーター
電気ファンヒーター、セラミックファンヒーターと呼ばれる電気式の暖房器具です。
スイッチを入れるだけで簡単に温風を送り出してくれるものが多く、コンパクトなのも特徴になっています。
最近では人感センサーでオン・オフの切り替えをしたり、招集効果が期待できたりするものも出てきています。

こんな方におすすめ

・スポット的な温め方をしたい
・省スペースで使いたい
・部屋全体をゆっくり温めたい

■パネルヒーター
パネルタイプのヒーターなので、面全体から熱を発生させます。
音も静かですぐに暖かくなるのが特徴。でも、パネルの表面は熱くならないので小さい子どもがいるご家庭でも安心して使えます。ただ、部屋全体を暖めるのみは向いていないかも。
薄型サイズなのでパネルの大きささえ選べば、狭い場所でも邪魔になりません。

こんな方におすすめ

・すぐに温まりたい
・省スペースで使いたい
・空気を汚したくない
・乾燥を避けたい

■電気ストーブ
昔からあるいわゆる「ストーブ」。暖かくなるとオレンジ色になり、体感温度をあげてくれます。
最近は遠赤外線ヒーターと呼ばれることも多いです。
燃料を用意する必要がなく、スリムなものが多いので、スポット的に使うのに便利。
部屋全体を温めたいと思うと、時間がかかり、コストもあがってしまいます。

こんな方におすすめ

・ピンポイントで温めたい
・購入価格をおさえたい
・足元暖房がほしい
・ホコリを立てたくない

■カセットガスヒーター
ガスコンロのように、ガス缶をセットして使う暖房器具。本体はコンパクトでシンプルな機能のものが増えています。
屋内でも使えますが、キャンプや釣りなどのアウトドアで使うことも多いでしょう。燃焼時間が短めなので予備を用意しておく必要があります。

こんな方におすすめ

・空気を乾燥させたくない
・電気代を抑えたい
・素早く温まりたい

■こたつ
こちらも体を暖める定番中の定番。赤外線ランプがテーブルについていて、布団をかけて暖を逃さないようにします。
こちらは電気代を抑えられるのが特徴ですが、中に入っている部分しか温められません。また、長時間の使用による低音やけどや、そのまま寝てしまって脱水症状になってしまうのには気をつける必要があります。

こんな方におすすめ

・コスパのよいものを使いたい
・長く同じ場所にいる
・足を温めたい

■ホットカーペット
底冷え対策に使われることが多いホットカーペット 。
部屋の広さに合わせて製品を選べ、温度設定もできますので、赤ちゃんやペットがいるご家庭におすすめ。
電気料金もあまりかからず暖かさを実感できますが、使わない部分がでてくるのがデメリット。
暖かくする面を調節できるタイプを使うといいでしょう。

こんな方におすすめ

・電気代を抑えたい
・赤ちゃんやペットがいる
・直接触れた部分を温めたい

<部屋全体をあたためるタイプ>

■エアコン
室内の空気や温度を調節する器具の代表といっても過言ではありません。室内機と室外機がセットになり、パイプでつないで温風を送り出します。
広い範囲を手軽に温めてくれ、邪魔にもなりません。ただ、壁や床までは温められないので手足をすぐに温めたい人には不向きです。

こんな方におすすめ

・部屋の中を動き回りたい
・空気を汚したくない
・温度調節を簡単にしたい

■オイルヒーター
密閉容器に入ったオイルを加熱し、パイプ内に循環させて放熱する仕組みの暖房器具。オイルの熱が放出されるため、部屋全体を温められます。温度調節やタイマーを設定できるところがメリット。
体感温度に優れ、暖房を切っても暖かさが少し持続します。ただ、部屋がしっかり温まるまでに時間がかかります。

こんな方におすすめ

・乾燥をふせぎたい
・空気を汚したくない
・ペットを飼っている
・部屋全体を温めたい

■石油ファンヒーター
灯油を気化させてガスにしてから燃焼させるタイプの暖房器具。燃焼が始まるとすぐに温風が吹き出し、設定温度まで部屋を温められます。
部屋の広さにあったものを使えば快適な室温を保てますが、その分、乾燥しやすいのが特徴。また、ホコリなどが舞い上がりやすいので、定期的な換気が必要です。

こんな方におすすめ

・部屋全体をすぐに温めたい
・温度調節をしたい
・電気料金を抑えたい

■石油ストーブ
燃料筒の下部にある繊維に灯油を染み込ませ、燃焼させる昔ながらのタイプ。使い勝手はいいですが、灯油が必要なのと匂いが気になるということがあります。
電気を使わずに済むためコストもかからずに体感温度を上げられますが、こまめな換気が必要です。

こんな方におすすめ

・すぐに体感温度を上げたい
・電気料金を抑えたい
・乾燥を防ぎたい
・災害時用にも使いたい

暖房器具の選び方のポイント

家の暖房


様々な暖房器具の種類について、お分かりいただけたと思います。
次に、どんなポイントに気をつけて暖房器具を選べばいいのか、見ていきましょう。

■安全性で選ぶ

暖房はやはり「火」を用いるので、小さい子どもや高齢者、ペットがいるご家庭では取り扱いに注意が必要です。
扱いが簡単、触れてもやけどしにくい、倒れた場合、安全性が確保できるなどの機能があるといいでしょう。チャイルドロック、安全転倒スイッチ、自動停止などができるかチェックしましょう。

■電気料金で選ぶ

電気を使うものが多いので、気になるのが電気代。
電気代を計算する際に確認しておきたいのは、1kwh(1000W)あたりの電気料金です。全国平均は26〜29円であることを覚えておきましょう。
もし、消費電力が1200Wだとすると以下のようになります。
1200W÷1000W×1h×27円=32.4円

電気料金を計算する場合は、ワットアワー(Wh)をキロワットアワー(kwh)に換算するのを忘れないようにしましょう。

■デザインで選ぶ

エアコン以外の暖房器具は床に置くなど、人目につく場所に配置することが多いです。インテリアにマッチするようデザインや形状も選ぶポイントになります。
カラーなども部屋の雰囲気にあったものを選ぶようにしましょう。

暖房器具いろいろランキング

選ぶ基準を決めたら、どのタイプがあなたの目的に特化しているのかを見ていきます。

パワフルランキングベスト5

パワーのある暖房器具はどれか見ていきましょう。

1 石油ファンヒーター
2 ガスファンヒーター
3 エアコン
4 オイルヒーター
5 セラミックファンヒーター

1位の石油ファンヒーターは熱風をファンで放出します。速暖力はありますが、着火まで時間がかかります。
2位のガスファンヒーターも都市ガスやLPGガスを燃料として熱風をファンで放出してくれるため、暖まるのも早いです。また、着火も早いのでストレスがありません。ただ、専用のガスコンセントが必要になってきます。

光熱費の安さランキングベスト5

次に電気代やガス代などを見ていきましょう。

1 エアコン
2 ガスファンヒーター
3 石油ファンヒーター
4 オイルヒーター
5 赤外線ヒーター

1位のエアコンは8畳程度と考えて、1時間あたり18円ほどになります。メイン暖房としてもコスパがよいですが、節電センサーがついている上位機種だとさらに安くなります。一方、古いエアコンを使い続けていると非効率になるので注意。掃除をしないのも逆にコストがかかります。
2位のガスファンヒーターもコスト安でパワーもありますが、換気が必要になってくるので、注意が必要です。

空気の快適さランキングベスト5

汚れない、乾燥しない、匂わないなど空気が快適化どうかのランキングは次のようになります。

1 オイルヒーター
2 遠赤外線ヒーター
3 セラミックファンヒーター
4 エアコン
5 ガスファンヒーター

オイルヒーター は他の暖房器具を大きく引き離しての一位です。オイルを暖める方式で、温風を飛ばすこともないので、空気が汚れません。燃料を使わないため、匂いがないところもよいでしょう。赤ちゃんのいるおうちにはおすすめです。

広さの範囲ランキング

適応畳数の広さについて見ると、「エアコン」「石油ファンヒーター」「ガスファンヒーター」が同程度といえるでしょう。
メーカーが提示している「〜畳まで」というスペックに合わせるのが基本ですが、木造でもコンクリートでも、以下のような想定がされています。
・5センチ程度の断熱材が入った住宅
・すきま風がない
・東京〜関西の平均気温

上記に合わない場合は、1サイズ大きめを購入します。

生活スタイルによっては、何を選ぶのがいい?

生活スタイルによる違いで、選び方を変える場合もあります。

一戸建ての場合

木造の一戸建ては機密性が低く、空間も広いため、暖気が逃げやすいです。
部屋全体を暖めるというよりは、まず人を温めて体感温度を上げるのがおすすめ。
石油ファンヒーターやガスヒーターなどパワーのあるものを使いながら、ホットカーペット などを使って近い部分から暖をとるようにしましょう。

マンションの場合

集合住宅では石油系、ガス系のものを禁止しているところが多いです。鉄筋住宅であれば機密性が高いので、部屋全体を温められるエアコンやセラミックファンヒーターがおすすめ。
足元の冷えが気になる場合は、ハロゲンヒーターやカーボンヒーターなどを組み合わせるといいでしょう。

小さい子どもがいる場合

空気を汚さず、乾燥しにくいもの、さらに、触ってもやけどしにくいものを使うといいでしょう。
安全面ではオイルヒーター やエアコンなどがおすすめですが、乾燥しやすいので加湿器と併用したり、加湿機能があるヒーターを使いましょう。ホットカーペット などとの併用もおすすめです。

ペットがいる場合

ペットがいる場合は、留守中の誤操作や転倒による火災に気をつけるのが先決。
ロック機能や自動オフ機能があるとより安心です。
部屋全体をあたため、空気が乾燥しないようなものがいいので、オイルヒーター やパネルヒータをおすすめします。

暖房効果を高めるポイント

暖房器具を使うなら、目的にあった使い方をしたいものですよね。
以下にそれをご紹介します。

●窓際や壁際に設置する●
温まった空気は壁や窓から逃げやすく、かわりに冷たい空気が入ってきます。
部屋全体を暖める効果を高めるために、窓際や壁際に暖房器具を置くようにしましょう。

使う部屋ごとに適した暖房器具をご紹介していきます。

<リビング>
家族が長時間暖まるリビングには、部屋全体を温められエアコンがいいでしょう。
足元の冷えが気になる場合は、こたつやホットカーペット などを組み合わせましょう。

<寝室>
空気を汚さずに、部屋全体が暖まるエアコンがおすすめですが、電気毛布などで布団を暖めるのも効果的です。
加湿機能付き、スチーム式加湿器の併用もいいでしょう。

<洗面所・トイレ>
速暖性があり、コンパクトに温められるファンヒーターや電気ヒーターがいいでしょう。
持ち運びしやすいものだったら、そのつど、移動させることもできます。

おすすめの暖房器具9選

<体をあたためるタイプ>

dyson / ダイソン Dyson Pure Hot + Cool HP04WSN [ホワイト/シルバー]

1台3役の多機能ファンヒーター。
スムーズな風を生み出す「Air Multiplierテクノロジーと、「350°首振り機能」を組み合わせることで、広い範囲を温めてくれます。

暖めるだけでなく扇風機や空気清浄機の機能があるのでコスパもよいでしょう。
リビングでも寝室でも使えるので便利。専用アプリをインストールすれば、室内環境のチェックも可能です。

シャープ プラズマクラスター セラミックファンヒーター ホワイト HX-JS1-W

手軽に移動させられる軽量さがありながら、最大消費電力は1200Wとなっています。
人感センサーや霧忘れ防止機能、『』安全店頭オフスイッチなど機能も充実しています。
さらに、プラズマクラスター空気浄化運転機能もあるので、浮遊しているカビ菌を除菌する効果も期待できます。

暖炉型ヒーター 照度調整機能付き YDH-SL10P 山善 YAMAZEN

高級感のある暖炉デザイン。おしゃれな見た目が特徴です。
シチュエーションに合わせて出力切り替えができるところも魅力。
炎がゆらゆらしているのを見られるということもあり、インテリアとしても秀逸。
安全機能も充実しているので小さなお子さんやペットがいても大丈夫です。

シャープ スリムイオンファン HOT&COOL リモコン付 ゴールド系ピンクゴールド

スピード暖房運転機能があり、室温によっては自動運転で部屋を温めてくれます。

イワタニ 風暖 CB-GFH-2 カセットガスファンヒーター

コンパクトで扱いやすいカセットガス対応のファンヒーター。
コンセントのない場所でも気軽に使えるのでとても便利。
普段使いもできますが、災害時にも活躍すること間違いなしです。
不完全燃焼防止装置、転倒時消化装置など安全装置もしっかり搭載されています。

<部屋をあたためるタイプ>

ダイキン ルームエアコン 冷暖・加湿・RXシリーズ うるさらX

「うるさらX」シリーズの2022年モデル。
風を感じることなく、部屋全体を暖めることができます。高温風モードを使えば、寒い冬の朝も素早く温まります。
自動運転を行う「AI快適自動運転」などにも対応しているので、設定さえしておけば、スマホを使って外出先からの操作も可能です。

マルチダイナミックヒーター Wi-Fiモデル delonghi

デロンギが最新技術を詰め込んだダイナミックヒーター。
自然対流とふくしゃ熱を利用しているので、空気だけでなく壁や天井も温めてくれます。
専用アプリを使えば、外出先でも電源をいれたり温度調節したりもできます。
デザインや睡眠をサポートしてくれる機能があるのも魅力。

オイルヒーター アイリスオーヤマ 8畳 POH-S1208M

出力数も3段階に切り替えられるコスパに優れたオイルヒーター 。
オイルを暖めるシンプルな仕組みになっているので寝室でもストレスがありません。
また、どこでも気軽に移動させて使えるので、場所を選びません。
価格と性能の両方を求めたい人にはおすすめです。

CORONA コロナ 石油ファンヒーター VXシリーズ

石油ファンヒーターですが、匂いカットやにおいとり触媒などの機能がしっかりついているので、灯油の匂いが苦手な人でも安心です。
適応畳数は木造15畳、コンクリート20畳と幅広く、新エコモードを使えば、電気料金も安く抑えられます。
スタイリッシュなデザインも魅力。

まとめ

ひとくちに暖房器具といってもバリエーションはいろいろありますね。
目的に合わせてしっかり選ぶことは電気代の節約においても重要です。
それぞれの特徴を理解して、ほしい商品のタイプを絞り込んでから、部屋の広さや使いたい場所により、暖房器具を選ぶようにしましょう。

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