出産後、不眠や聴覚過敏などの体の症状が現れたり、不安に陥ったりする「産後うつ」を発症する人が増えています。コロナ禍で人と関わりにくいのも原因の一つです。「産後うつ」は誰でもなる可能性がある病気。「私は大丈夫」と思わず、可能性があったら、早めに対処しましょう。
「産後うつ」はどのような症状?
産後うつというのは、体と心の両方の変化から起こるものです。
産後は急激なホルモンの変化があるため、ストレスに耐える力が低下するのです。そのため、産前よりも物事をマイナスに考えがちになります。
産後うつの症状には以下のようなものがあります。
・ふいに悲しくなる
・落ち込みやすい
・普段より怒りっぽい
・疲れやすい
・赤ちゃんをかわいいと思えない
・食欲がなくなる
・食べすぎることがある
・眠りすぎてしまう
・寝付けなくなる
・物事に興味がなくなる
・不安になる
・自分に価値がないと思う
・集中力がなくなる
・いろいろなものに対応できない
これらの症状のどれかが2週間以上続いていたら、「産後うつ」を疑いましょう。
産後うつになりやすいのはどんな人?
特に「こういう人!」という性格傾向はありませんが、なる人の多くはまじめで几帳面で一生懸命な人が多いとされています。
さらに、完璧主義で自分に厳しいため、「自分が頑張らなくては」などと思いがち。
また、夫と二人の核家族で孤立している、逆に姑と同居することによるストレスなどの環境も考えられます。早産や帝王切開による出産などの原因がある場合もあります。
つまり、誰でもその可能性があるわけです。
心や体に異変を感じたら、まずは自分を甘やかすようにしましょう。
産後うつは予防できる?
産後うつの可能性があったら、病院を受診した方がいいかもしれません。
原因についてわかっていないことも多いですが、次のようなことは効果があると言われています。
・完璧にやろうとしない
・話し相手を見つける。
・妊娠中の女性や同じような子供のいるママと親しくする
・友人や家族の助けを受け入れる
・休める時にしっかり休む
産後うつ体験談
SNSで産後うつを経験した人の話を見てみましょう。
同じような状況の人がいるかもしれません。
まとめ
自分は関係ないと思っていても、気づくといろいろな症状が出ていたり……それは産後うつかもしれません。
なるべく自分を甘やかし、産後うつにかからないよう対処することが必要です。