赤ちゃんを授かって幸せなはずなのに、なぜか心が重かったり、気持ちがふさいだり……こんな症状が出たら「産後うつ」を疑ってみましょう。産後うつは治る病気です。早めの対処をすれば、乗り越えられます。
今回は産後うつの症状やその治療についてご説明します。
「産後うつ」の状態とは?
産後うつというのは、体と心の両方の変化から起こるものです。
産後の急激なホルモン変化により、ストレスに耐える力が低下し、物事をマイナスに考えがちになります。
産後うつになると、まず「笑うこと」ができなくなります。
物事を楽しめなくなるので、表情に乏しくなるのです。
物忘れがひどくなる人もいます。
また、理由がないのに不安になったり、みじめな気分になったり、自分を責めてしまうこともでてきます。
・不安になる
・涙が出てくる
・落ち込みやすい
・普段より怒りっぽい
・疲れやすい
・赤ちゃんをかわいいと思えない
・食欲がなくなる
・寝付けなくなる
・物事に興味がなくなる
・不安になる
・自分に価値がないと思う
・集中力がなくなる
・いろいろなものに対応できない
心の痛みが続くと、脳機能や考え方が偏ってしまいます。
上記の症状が2週間以上続いていたら、「産後うつ」を疑いましょう。
産後うつを乗り越えるために
もちろん、「産後うつ」にならないことは重要です。
でも、「私は大丈夫!」と思っている人でも、意外と心がまいってしまっているということがおこります。
産後うつは孤立感からなりやすいとも言われているので、とにかく人と話す機会を大事にするとよいようです。
現在のようにあまり直接人と会えない時でも、SNSやメールなどで連絡を取り合いましょう。できれば、同じような子供がいるママがいいですね。
また、子供を寝かしつけながら一緒に寝てしまうこともお勧めです。
片付けや洗濯などの家事が気になるかもしれませんが、よく眠ってからの方がよく動けます。
病院での「産後うつ」の治療法
どうしても、病院に行くのは敷居が高いと思っているママもいるかもしれません。
しかし、うつ状態が続くと、赤ちゃんの成長にも関わってきますし、何より、ママの不調も改善されません。
病院を受診すると、薬と心理療法を受けることが多いと言われています。
憂鬱な気分や不眠、頭痛やストレスなどは薬によってかなり改善されます。
同時にカウンセリングを受けることで、一人で悪く考えてしまいがちだった心の状態から開放され、気持ちが晴れていくことでしょう。
<生活見直しのすすめ>
薬をもらい、カウンセリングを受けていても、生活を変えなければ何もなりません。
とにかく「無理をしない」ということが重要です。
●家事を分担してもらう(家事サービスを利用する)
●手を抜き、少しのことには目をつぶる
●赤ちゃんと離れる時間を作る
●取り繕わなくてもいい話し相手を見つける
●実家や夫以外で援助してくれる人を探す
また、ファミリーサポートなど少しだけ手を貸してくれる存在なども貴重です。地域でそういった制度がないか、探してみましょう。
産後うつ治療体験談
産後うつを乗り越えた人たちの話をSNSで見てみましょう。
まとめ
気分的に落ち込むのは誰にでもあることです。産後、ホルモンバランスが崩れている時ならなおさらです。
自分がちょっとつらいな、しんどいなと思うようなことがあったら、病院やカウンセラーに相談してみてはいかがでしょうか。