「プレ」という言葉、よく耳にしませんか?
最近では、早い段階から幼稚園の雰囲気に触れられる「プレ保育」や「プレ幼稚園」を活用する人が増えているようです。登園回数や内容は園によって様々ですが、プレ保育では主にどんなことをするのか、何を持っていくのか、本当に行かせた方がいいのかなどについてご紹介します。
「プレ保育」「プレ幼稚園」って何?
「プレ幼稚園」とは、幼稚園入園前の子どもを対象にした体験保育のこと。子どもを幼稚園の雰囲気に慣れさせたり、集団生活に慣れさせたりする目的があり、「プレ保育」や「未就園児クラス」などと呼ばれています。
幼稚園には2年保育と3年保育があり、本入園となる学年の1年前から始まることが多いです。近年、3年保育が増えてきているので、実際には2歳児を対象にしている園が多いですね。また、1歳児から短時間のプレ保育を行う園もあります。
登園はたいてい月に1回や週に1~2回など決められています。時間も、午前中だけだったり、お昼を挟んだりと様々です。
内容としては、普段、幼稚園の生活に組み込まれているリトミックやリズム遊び、お絵かきや季節の行事などを同年代のお友達と一緒に体験することが多いでしょう。親子で参加するか、母子分離となるかは園によって異なります。
プレ保育には何を持っていくの?
幼稚園とはいえ、プレ保育では子どもの服装もママの服装にも指定がない場合が多いです。一方で、園によっては、翌年に入園する前提で、制服やバッグなども購入しなければならないことも。または、私服の上に着るスモックを購入することもあります。
もし指定がない場合は、パンツスタイルなど動きやすくて、汚れてもいいものがいいでしょう。できれば、フード付きのパーカータイプやボタン付きの服は事故防止のためにも避けたほうがいいですね。
外で遊ぶ場合は、ひも付きの帽子を持っていくと紫外線対策になります。水筒もあるといいでしょう。
上履きも園によって違いますが、2~3歳児にスリッパは危ないということで、結局、動きやすい上履きを買う方が多いようですよ。
バッグも指定がなければ、両手があくリュックがおすすめです。
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プレ保育っていくらかかるの?
園によって、内容や通う日数などが大きく異なるため、かかる費用にも大きな違いがあります。自治体によっては補助金があったり、すでにその幼稚園に兄弟が通っていれば、割引があったりするので、事前に確認するといいですね。
かかる費用としては、大きくわけると「入園料」(入会金)や、「保育料」(月謝)、その他実費となります。それぞれに、施設費や給食費、保険料、教材費などが含まれる場合もあります。
「保育料」は通う回数によってバラつきがありますが、3000円程度から20000円程度のところが多いようです。
「プレ幼稚園」の探し方・申し込み方
プレ保育を実施する幼稚園が全国的に増えてきていることもあり、自治体のホームページなどで公開されています。幼稚園自らがポスターを貼ったり、ホームページなどで広く募集したりしていることもあります。
ほとんどの幼稚園で、事前の説明会や見学会が行われるので、気になる幼稚園があったら、説明会や見学会の日程を調べた方がいいですね。個別の見学を受け付けているところもあるので、直接問い合わせみましょう。
定員になり次第、締め切る幼稚園もありますし、抽選となる園もあります。3年保育や2年保育の幼稚園入園スケジュールとは日程が違いますので、注意が必要です。
プレ保育って必要? そのメリット・デメリット
プレ幼稚園にいかせるかどうか、迷っている方もいらっしゃるでしょう。
通わせるメリットとしては、「集団生活に慣れ、協調性が身につく」「基本的な生活習慣を身に付ける」「家ではできない体験ができる」などが挙げられます。まさに、幼稚園に入園するにあたっての準備期間です。
ママにとっても、入園前にお友達ができますし、幼稚園の入園準備について事前に知ることもできます。
また、人気の幼稚園や激戦区の幼稚園を希望している場合、プレ幼稚園に通う物理的なメリットとしては、その幼稚園への入園が優先されることが多いことでしょう。プレ保育に参加し、子どもと幼稚園の相性が良いとわかった場合は、大きなアドバンテージとなります。もし、合わなければ違う幼稚園を希望するという選択もできますね。
プレ幼稚園に通う回数にもよりますが、プレ保育のスケジュールに振り回されたり、時間に追われたりするというデメリットも。また、他の多くの子どもを目にする機会が増えるので、つい他の子と比べてしまい、ママに不安感や競争心が現れることもあるでしょう。
子どもにいろいろな経験をさせる習い事感覚というスタンスでいるのが良さそうですね。
まとめ
プレ保育・プレ幼稚園に参加したからといって、必ずその幼稚園に入れるとは限りませんし、入らなくてはいけないということではありません。でも、幼稚園の様子を知ったり、慣らし保育をしたりという場と考えると役立ちますね。
プレ幼稚園に少しでも興味を持ったら、早めに各幼稚園の情報を得て、検討してみるのが良さそうです。そして、子どもにとって一番いい選択肢を考えてあげたいですね。