インフルエンザの吸入薬「イナビル」ってどんな薬?子供にも安全?吸入方法や副作用についても解説

毎年冬に猛威を振るうインフルエンザ。学校保健安全法により学校も出席停止となります。高熱、倦怠感、関節痛など辛いですよね。今回は抗インフルエンザ薬として即効性と高い効果が期待できる「イナビル」についてご紹介します。イナビルの吸入法や副作用についてもご紹介しますので、初めて吸入薬を使用する人も安心です。

イナビル

「イナビル」ってどんな薬?

イナビルは2010年に承認された抗インフルエンザ薬です。イナビルをはじめとする抗インフルエンザ薬はインフルエンザウィルスが体内で増殖するのを抑制します。イナビルがそのほかの抗インフルエンザ薬と異なるのは、口から吸いこむ吸入薬という点。イナビルは吸入後、加水分解により活性代謝物に変化し、長時間にわたって気道や肺に貯留してウィルスの増殖を抑制します。

「イナビル」の吸入方法

吸入薬に慣れていないとイナビルの服用は難しいのでは? と思われがちですが、多くの場合医師や薬剤師などの指導の下吸入しますので安心です。
不安な方はイナビルの吸入方法の説明書や吸引動画などを第一三共製薬のHPで確認することができます。

イナビルの容器には20㎎の薬剤が左右2か所に10㎎ずつに分かれて入っています。
容器の胴体部分をずらして、右にずれた状態で一回、左にずれた状態で一回の計2回吸入します。吸い残しをなくすために再度左右一回ずつ吸入します。吸入する際には大きく息を吸い込み、数秒間息を止めます。10歳以上は2容器分40㎎を、10歳未満は1容器分20㎎を吸入します。イナビルは一回の服用で効果が期待できます

「イナビル」の効果

イナビルは発症後48時間以内に服用することで効果を発揮します。正しく服用した場合、24時間以内に熱が下がったケースがほとんどです。また肺炎や脳症など、重症化するのを防ぐことができます。

「イナビル」と「タミフル」はなにが違う?

イナビルは抗インフルエンザ薬として知られるタミフルとはなにが違うのでしょうか。
イナビルが吸入薬というのに対し、タミフルは内服薬です。大人はカプセル、乳児の場合にはドライシロップとなります。いずれもインフルエンザA型、B型どちらにも使用できます。

タミフルは一日2回5日間服用しなければないのに対し、イナビルは一回の吸入で効果が期待できます。またタミフルは10歳以上の子供が服用した場合に異常行動が報告されているため注意が必要です。イナビルをうまく吸入できない乳幼児の場合、タミフルが処方されることがあります。

「イナビル」の副作用

イナビルの副作用としては、下痢、胃腸炎、呼吸困難などをはじめ、アナフィラキシーショックなど重篤な副作用を引き起こすことがあります。子供の場合はとくに注意が必要です。

予防薬としての「イナビル」

イナビルは予防薬としても有効です。インフルエンザ患者と濃厚に接した場合には48時間以内にイナビルを服用することで感染を防ぐことができます。家族にインフルエンザ患者がいる場合や受験等やむを得ない事情がある場合に限り、医師の判断で処方してもらうことができます。ただし、保険適応外となり診察料や薬代は自費となります。

まとめ

イナビルならインフルエンザの辛い症状もすぐに改善されるので心強いですね。ただし、小さい子供はうまく吸えなかったり、乳製品アレルギーがある場合には注意が必要です。
インフルエンザかどうかわからない場合には、勝手な判断で解熱剤などを服用せずすぐに受診してください。妊娠中も重症化しやすいので早めの受診が大事です。

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