溶連菌の症状と予防法は?大人がかかるとどうなるのかも紹介

溶連菌は細菌の感染によってとてものどが痛くなる病気です。のどの感染は12月~3月、皮膚の感染は6月~7月に起こりやすいといわれています。しかし、中には保菌者もいるので一年中いつ感染してもおかしくない感染症なのです。

溶連菌は5歳~15歳の子供に多く発症します。お子様が溶連菌に感染した場合にそなえて、溶連菌はどんな病気なのか、どんな症状が出るのか、予防法はあるのかということについて調べてみました。大人が感染するとどうなるのかも気になるところです。
病院で診断

溶連菌はどんな病気?症状は?

溶連菌とは溶結性連鎖球菌と呼ばれる細菌によって引き起こされる感染症です。主な症状はのどの痛み発熱嘔吐発疹などです。通常38度~39度の熱がでますが、3歳未満ではあまり熱が上がらないこともあります。舌にいちごのようなぶつぶつができたり、手足に小さな発疹が出ることもあります。咳や鼻水はありません。

皮膚へ感染した場合には、手足の皮がむけることがあります。またアトピーのお子様は重症化することがありますので早めの受診が大事です。

溶連菌の治療は?幼稚園・保育園には行ける?

喉が痛い女の子
溶連菌には潜伏期間があり、感染後2日~5日で症状があらわれます。溶連菌の感染が疑われる場合には専用のキットで検査を行います。一般的な風邪の症状と似ていても溶連菌の治療には熱や痛みをやわらげる薬のほかに抗菌薬が用いられます。溶連菌は重篤な合併症を引き起こすおそれがありますので、抗菌薬は途中でやめたりせず医師の指示のとおりに飲み切るようにしましょう。

幼稚園、保育園の登園は抗菌薬の服用を開始してから2,3日経過してからといわれています。登園の際には飛沫感染に十分注意しましょう。

アデノウィルスとの違いは?

同じのどの病気としてよく知られているアデノウィルスとはどのように違うのでしょうか。アデノウィルスは溶連菌と同様風邪に似ていますが、気管支炎、肺炎、結膜炎、胃腸炎などの症状が出ることがあります。

また溶連菌とは異なり、アデノウィルスには抗菌薬は効きません。

溶連菌の予防方法は?

手洗い
溶連菌は感染力の強い病気なので流行時期には予防が大事です。溶連菌にはとくに予防接種などもありません。溶連菌にはいくつか菌の種類があるため何度も感染するお子様もいます。通常飛沫感染や接触感染ですので、マスクの着用やこまめな手洗いうがいを心がけましょう。タオルの共有や人ごみに出かけるのも避けた方がよさそうです。

大人が溶連菌にかかるとどうなるの?

溶連菌は子供だけではなく大人も感染しやすい病気です。症状は子供と同じで、のどの痛み、発熱、発疹などがあります。大人の場合、40度近い高熱が出ることもあります。そのほかにも頭痛、倦怠感、腹痛などがありますので症状があるうちは安静にしていましょう。

大人の場合は耳鼻咽喉科を受診するといいでしょう。

まとめ

溶連菌は強いのどの痛みがある病気です。熱いものや刺激のあるものは避け、冷たくてのどごしのいい食べ物を与えてあげましょう。こまめな水分補給も大事です。

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