赤ちゃんの発熱や風邪の症状。自宅で様子を見てよいのか、どのタイミングで病院に連れていくべきなのか…初めての育児では判断に迷うことがありますよね。
「どこが痛い」「気分が悪い」とはっきりした状態がわかれば判断もしやすいのでしょうが、それができない赤ちゃんの場合、ママやパパの見極めが重要になってきます。
さらに小さい赤ちゃんの場合、待ち時間の問題や、他のお子さんに病気をうつされないかなど病院に行くことへの不安もあります。
でも、慌てなくて大丈夫!初めての育児でもわかりやすい、病院に連れていく目安とタイミングについてお話しします。
ここを見て!赤ちゃんの体調を見極める3つのポイント
赤ちゃんの体調の良し悪しを判断するうえで、欠かせない3つのポイントです。
この3つが普段と変わらないようであれば、ひとまず家で様子を見てもよいでしょう。
- 機嫌が良い(機嫌よく遊ぶ)
- いつもと同じくらいミルクを飲む、食べる
- ぐっすり眠る
逆に、機嫌が悪くいつも以上にぐずる、ミルクを欲しがらない・食べない、なかなか寝つかない、夜泣きがいつもよりひどい…という場合は何かしらの不調を訴えているサインです。
赤ちゃんの発熱、病院に連れていく目安は?
一般的に37.5℃以上を発熱、38.0℃以上を高熱と定義されています。
しかし、体温調節が未熟な赤ちゃんは室温や衣服による影響されやすく、ちょっと厚着をしただけでも体温が上がってしまうのです。
さらに、食後すぐや眠いとき、午後から夕方にかけては体温が高くなる傾向にあります。
このように時間帯や環境によっても体温は変化しますので、普段から赤ちゃんの平熱を知っておくことは重要です。
37.5℃の発熱でも、平熱が37.0℃前後と高めの赤ちゃんと、36.5℃くらいの赤ちゃんでは、「発熱」のとらえ方が変わってくるからです。
また、いきなり38℃~40℃近い熱が出た場合は、ただの風邪ではなくインフルエンザや他の病気を疑うためすぐに病院へ行きましょう。
また、翌日が休診日であるときなどは、今後症状が悪化しないとも限りませんのでタイミングを逃さず受診しておいた方が安心です。
家で様子を見るときはどうしたらいい?ホームケアの4つのポイント
1.水分をこまめに与えましょう
発熱や風邪の症状がある場合、脱水を予防するためこまめに水分を与えるようにしましょう。熱でたくさん汗をかいたときは、赤ちゃん用の経口補水液も販売されていますよ。
2.寒がっていなければ頭を冷やしましょう
体温を下げ、熱による不快感を軽くするためにも適度に冷やすようにしましょう。
ここで注意したいのが、熱冷却シートを貼るのではなく氷枕を使用すること。熱冷却シートが外れて赤ちゃんの鼻や口をふさいでしまうと、窒息などの事故を引き起こすことがありますので注意が必要です。
3.解熱剤の使用は慎重に
解熱剤は体温が38.5℃未満で機嫌が良く、水分が摂れている、よく眠れているときは使用を控えた方がよいとされています。
高熱が出るというのは、赤ちゃんの体がウイルスや細菌と闘っている証拠です。
熱が高いと脳へダメージを与えるのでは…と心配される方もいますが、40℃くらいの高熱でも脳への影響はありませんので安心してください。
4.室温、衣類、掛け物の調整をしましょう
理想的な室温は、夏が25~28℃、冬が18~22℃です。室内を適温に保ち、厚着や布団の掛けすぎに注意しましょう。
冬でも室温が適度に保たれていれば、長袖のトップス1枚にズボン、足元は裸足でも大丈夫ですよ。
こんなときは夜間でもすぐに受診を!赤ちゃんの要注意サイン
生後3ヶ月未満で38.0℃以上の発熱がある場合はすぐに受診してください。
また、生後3ヶ月以上で38.0℃以上の発熱、自宅で様子を見ていたけれど症状が改善しない、もしくは以下のような症状がひとつでも当てはまる場合は夜間でもすぐに受診しましょう。
- 顔色が悪い
- ぼーっとしている、ぐったりして元気がない
- 呼吸が苦しそう
- 頭を痛がる
- お腹を痛がる
- 吐く、下痢の回数が多い
- いつもと泣き方が違う
- おしっこが少ない、出ない
- ひきつけを起こした
診療時間内であればかかりつけ医に、診療時間外や休日夜間の場合は救急医療機関(地域医療センター、休日夜間急患診療所など)に受診しましょう。
いざというときに慌てないためにも、事前にお住いの救急医療機関の名称・連絡先・場所・交通手段などを確認しておくと良いですね。
また、救急車を呼ぶか判断に迷った時ときは小児救急電話相談「#8000」にアドバイスを求めても良いでしょう。自治体によって電話相談の受付時間が異なりますので、こちらも事前の確認が必要です。
あわせて読みたい
[kanren01 postid=”2708″]
まとめ
急な発熱や風邪の症状、小さい赤ちゃんを目の前にして新米ママやパパの不安は大きいことでしょう。
でも、慌てないでください。赤ちゃんの体調の良し悪しを判断する目安は「機嫌、食欲、睡眠」この3つです。小さい赤ちゃんはよく熱を出しますし、38℃あるのに機嫌よくニコニコしている…というのは珍しくありません。
また、「いつもと何か違う」というママやパパの直感がとても重要だったりします。
病院へ行く目安をいくつがご紹介しましたが、「これくらいで病院へ連れていくのは…」とためらわずに、「何かおかしい」と感じたら、その直感を信じて受診しましょう。
いつも赤ちゃんをそばで見ているのは、ほかでもないママ、パパなのですから。