花粉症の持ち主が妊娠中にもっとも大変だと感じること。それは「薬が飲めない」ことではないでしょうか。いつもなら、薬を飲んで症状を軽減できるのに、妊婦さんはお腹の赤ちゃんへの影響を考えると、治療薬をむやみに飲むことができません。
しかし、妊婦さんでも薬に頼らずに花粉症対策はおこなえます! いったい、どんなことをすればいいのか、今からでもできる解決策を詳しくご紹介します。
花粉症の症状が強くなった気がするのは妊娠のせい?
妊娠するとホルモンバランスが変化するため、このことがきっかけで、のどや鼻の粘膜が敏感になり、花粉に対する反応が強く出たり、悪化したと感じたりしてしまうケースがあります。また、妊娠中は免疫力が低下しやすいため、これまで花粉症でなかった人でも、似たような症状を発症する場合があるんです。
もともと花粉症を患っていない人が妊娠し、鼻水が出たり、目がかゆくなったりするといった症状がでるのは、多くが自律神経の乱れが原因によって起こるアレルギー性鼻炎です。
薬が飲めずにツラい花粉症の時期、妊婦さんはしっかり対策をおこなって花粉を寄せ付けない環境を作ることが大切です。
妊婦さんの花粉症対策で注意すべきポイント
妊娠中はできることが限られていますが、その中で母体に影響のない花粉症対策を行うことが大切です。
たとえば、部屋に花粉が侵入しないように防ぐ、症状が出てしまったら軽くするように対策を取る、普段の掃除の仕方を工夫するなど、日常生活の中で少し工夫するだけでも、花粉症の症状を和らげることができます。
それでは、具体的にどんな方法をするべきなのか、妊婦さんが今すぐできる方法をご紹介します。
妊娠中の花粉症対策|①侵入を防ぐ!
花粉症対策で大切なのは、部屋や体内への侵入を防ぐことです。自宅にいるときだけではなく、外出時でも安心して歩けるように、花粉を防ぐ方法をご紹介します。
空気清浄機
こちらのタイプは、室内に入り込んだ花粉などの汚れを、数値とグラフによって目で確認できる検知機能が搭載された空気清浄機。花粉よりも粒子の小さいPM2.5の濃度もモニターに表示するので、花粉が飛び回る時期も安心して室内で過ごせます。お部屋の広さに対応した型が選べ、フィルターは汚れると交換できます。
口コミ
- 低価格なのにしっかり運転してくれるので、花粉症がひどくなる時期に助かります。空気清浄機を部屋に置いてから、室内の空気がガラッと変わり快適になりました。
- 24時間自動運転で使っていますが、電気代は使う前とあまり変わらず経済的です。自動運転より手動の方が花粉が飛び回る季節は効果が高いです。
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布団乾燥機
重い布団が干せない妊娠中の必須アイテムとなるのが布団乾燥器。花粉が飛び回る季節は布団が干せないので、産後にも大活躍します。大きな吹出口から大風量で乾燥するため、布団の端っこなど隅々までしっかり乾燥します。ダニ対策コースもあるので、妊娠中、敏感になりがちな鼻炎の人にもおすすめです。
口コミ
- 羽毛布団を長年使っており、毎年マスク着用しながら花粉が飛び回る時期でも干していました。妊娠して干せなくなったこと、花粉が付着して夜、大変になっていたので購入しました。コンパクトに収納できるのにしっかり乾燥してくれるので助かります。
- 花粉などの物質を抑えるフィルターが装着されているので、外から持ち込まれて布団に付着した花粉対策にもピッタリです。クシャミと鼻水に悩まされずに快適に眠れています。
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ハイクオリティなマスク
ノーズクッション付きの立体型使い捨てマスクなので、あらゆる角度から侵入する花粉をしっかりブロックします。マスクとの密着性が高いため、花粉症対策のためにメガネを着用していても不快感なく利用できます。花粉を99%カットするフィルター採用なので、外出時は安心です。
口コミ
- プリーツ加工されているので、マスク内での呼吸がとてもラクにおこなえます。花粉の侵入を最小限まで抑えられているなと、症状が弱ったことで実感しています。
- 一般的な使い捨てマスクよりコストは高めですが、妊娠中はこのマスクが手放せませんでした。授乳期間中も薬を飲めないため、しばらく利用させていただきます。
花粉防止スプレー
シダーウッド油やレモン油、ユーカリ油、特殊電解還元水などが含まれたアロマスプレー。花粉症対策に効果のある成分だけを原料としているため、妊婦さんでも安心して使えると評判です。
口コミ
- 花粉が飛び回る季節やウイルス感染の時期にいつも利用しています。妊娠中でも安心して使えるだけではなく、アロマによるリラックス効果で癒やされています。
- ジェルタイプのスプレーなので、持続効果があり重宝します。カバンに小さいサイズを1本、自宅の玄関に大きいのを1本置いています。
伊達メガネ風花粉防止グラス
花粉防止メガネといえば、いかにも“ブロックします!”というような大きめサイズが多かったのですが、こちらの商品は伊達メガネ風のデザインなので、いろんなファッションと組み合わせたり普段遣いができたりします。カラーが豊富で価格もリーズナブルなので、妊娠中の一時的な利用におすすめです。
口コミ
- レンズ部分が大きめなので小顔効果も期待できます。みんなのレビューを見てレギュラーサイズを注文しましたが、サイズ感がピッタリで良かったです。
- 花粉症用に感じないデザインでお気に入りです。車に1つ、自宅用に1つと安かったので2つ購入しました。
花粉をキャッチするカーテン
春の風を部屋に取り込みたい時、花粉をキャッチするカーテンを窓につけておくと安心です。小さな花粉の粒子をしっかりキャッチするフィルター機能が独自の繊維に織り込まれているため、通常のカーテンと比べると約2倍以上の花粉をキャッチします。
口コミ
- 洗濯が可能なので、数日使って花粉がカーテンに溜まってきたなと感じた時に、マスク着用で洗っています。清潔を保てるため、妊娠中も安心です。
- こういう商品を求めていました! 初夏のような暑さを感じる春先、窓を開けるのが怖かったのですが、これで花粉が飛び回る時期も気にしなくて良くなりました。
妊娠中の花粉症対策|②症状を軽くする
アロマやツボ押しなど、妊娠中でも体に負担なく花粉症対策ができる方法があります。妊婦さんにおすすめな症状を軽くする方法をご紹介します。
アロマの香りで鼻づまり解消
天然植物オイルは安全性が高いのですが、精油によって子宮収縮など刺激を与えてしまう効果もあるため、妊娠中は控えなくてはならないオイルもあります。妊娠中のグズグズする鼻づまり解消におすすめのアロマの香りがこちらです。
- グレープフルーツ
- レモン
- レモングラス
- オレンジスイート
- ユーカリラディアタ
- ローズウッド
- ティートリー
- ローレル
- ラヴィンツァラ
柑橘類の精油はリフレッシュ効果があるため、鼻づまりで息苦しい環境を緩和してくれます。鼻の粘膜が弱っていたり、免疫力が低下したりしている花粉症の時期は、ユーカリラディアタなどのアロマがおすすめです。
乳酸菌の食べ物で体内から改善
ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌には、くしゃみや鼻づまり・目のかゆみなどを引き起こすヒスタミンを放出させるIgEの生産を抑える働きがあります。
また、善玉菌の働きを元気することで整腸作用が高まり、新陳代謝が活性化されます。代謝が良くなると免疫力がアップするため、花粉症の症状を和らげることができます。
さらに、乳酸菌の種類の中には、花粉症対策に効果的なクレモリスFC株が存在し、生きて腸まで届くことで善玉菌を増やしたり、免疫細胞を活性化させたりするなどの働きをしてくれます。
ツボ押しで花粉症を抑制
ツボ押しで花粉症の症状を緩和できますが、実践する前に「部屋の花粉を除去する、体を洗う、ツボ部分を温める」などをして、効果を高める準備をしましょう。
花粉症によく効くくツボがこちらです。
- 合谷(ごうこく)-手の人差し指と親指の交わる間部分
- 魚腰(ぎょよう)-眉山の部分
- 清明(せいめい)-目頭と鼻の間
- 迎香(げいこう)-小鼻横のくぼみ部分
- 大椎(だいつい)-首後の中心部
強い痛みを感じない程度に軽く押し上げることで、鼻づまりや目のかゆみ・充血を緩和します。
ただ、妊娠中に押してはいけないツボもあるので、ツボ押しをする前に産婦人科で相談してみましょう。
しっかり睡眠時間を取りストレスを溜め込まない
妊娠中はホルモンバランスの影響により、いつもより眠気に襲われる時間帯が増えますよね。夜に眠れなくなるからと無理に起きているより、花粉症を改善するなら、少しでも日中に昼寝時間を確保した方がいいでしょう。
無理に起きていると自律神経が乱れ、体はストレスを感じてしまいます。妊娠していると、普段からストレスが溜まりやすいため、疲労回復と花粉症の症状を和らげるために、十分な睡眠時間を取りリラックスした毎日を過ごすことが理想的です。
妊娠中の花粉症対策|③掃除で花粉を防ぐ
妊娠中はできる掃除が限られてきますが、花粉症の症状がツラい時は掃除で花粉をガードすることも大切です。掃除で花粉を防ぐ方法をご紹介します。
ウェットクイックルワイパーで毎日床掃除
床磨きはしゃがんだり前かがみになるなど、重みの体でするのはとても大変です。ウェットクイックルワイパーなどを利用すると、立った姿で負担なく掃除ができ、床に溜まる花粉もしっかりキャッチできます。
換気口にシートを貼る
花粉が飛ぶシーズンは窓や扉をしっかり閉じて、お部屋に花粉が入り込まないように対策を取っていると思います。しかし、家の隙間はここだけではなく、換気扇からも空気は入り込んでいるのをご存じでしょうか。
換気口からの花粉をガードするために、専用のカバーやシートを貼ることで、しっかり対策がおこなえますよ。
掃除機を使う時は空気清浄機も使用
床に落ちる花粉は掃除機をかけて吸い取ってしまうことが一番ですが、掃除機からの風によって残った花粉が空気中に舞い上がる可能性があります。
舞い上がった花粉もすべて取り除くために、空気清浄機をつけておくことで部屋中に飛び回る花粉を抑えることができます。
掃除をする時間帯は深夜か早朝
1日の中で気温の高い日中は風の強い時間帯が多くなるため、花粉が飛び回りやすいのです。風が弱くなる深夜や早朝は、花粉の飛散も少ないことが多いので、できれば掃除は深夜や早朝に換気しながら行いましょう。
まとめ
花粉症なのに薬が飲めずに苦しい妊娠中や、それに似たような症状で悩む妊婦さんは、対策グッズや日常生活のちょっとした工夫で症状を緩和できます。
少しでも快適に過ごせるように、ぜひ花粉症を乗り切る対策方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。