妊娠中にコロナにかかったらどうすればいい? ワクチン接種や感染対策などをご説明します

妊娠中は何かと不安になることがあるかと思いますが、新型コロナウイルスに感染しないかどうかということもその一つでしょう。
必要以上に心配しないために、予防策やワクチン摂取について、もし、かかってしまったらどうすればよいのかをご説明します。
妊婦

妊婦はコロナウイルスに感染しやすいの?

妊娠中は通常と体の状態が違うため、「感染しやすいのではないか?」と心配する方も多いかもしれません。
しかし、感染の割合は一般の人と何ら変わらないことがデータとして証明されています。

感染や妊娠や胎児に与える影響は?

たとえ妊娠中に感染したとしても、基礎疾患を持たない妊婦さんの場合、その経過は同年代の妊娠していない女性と変わらないと厚生労働省は発表しています。
また、胎児への感染もまれで、そのウイルスが原因で胎児に先天性異常が引き起こされる可能性も低いと言われています。

ただ、一般的に妊婦さんが肺炎になると重症化する可能性があるので、注意しましょう。
また、高年齢での妊娠や肥満、高血圧、糖尿病などの持病がある場合も同様です。

もし、発熱や咳の症状が出たらどうすればいい?

軽い発熱や咳など、風邪症状がある場合、たいしたことがないと思っても妊婦さんの場合は、まずかかりつけ医に自分の症状を「電話で」相談してみましょう。
もし相談先がない場合は、「受診・相談センター」などに連絡が必要になります。

■各都道府県の相談窓口はこちら

ワクチンは接種したほうがいいの?

ワクチンを接種した方がよいかという疑問も生じるかと思います。
人によって違いますので、効果と安全性のバランスを考える必要があるでしょう。
生ワクチンではないので、接種したからといって感染の心配はないといわれています。
現段階では、副反応に関しては妊娠していない女性と同程度で、流産や死産への頻度も変わりがないとされています。
一方で、妊婦さんが感染すると重症化することもありますので、ワクチン接種のほうがメリットがあるかもしれません。

ただ、副反応で発熱した場合の解熱鎮痛薬の使用については、かかりつけ医に相談するなどし、むやみに市販薬を使用しないようにしましょう。

家庭内に感染者が出た場合は?

家庭内に感染者が出た場合は、まずはかかりつけ医に相談し、対策をとりましょう。
厚生労働省からも発表されているのでご参考にしてください。

・感染者と部屋を分ける
・感染者の世話をする人はできるだけ一人
・同居者全員がマスクをする
・こまめに消毒をする
・換気をする
・ドアノブなどを消毒する
・汚れたものを取り扱うときは手袋をする
・ゴミは密閉する

このほかにも万全な対策が必要になります。

まとめ

妊娠中だからといって、必要以上に不安になる必要はありません。
妊婦検診を受けている産科やかかりつけ医に相談しながら、家族みんなで感染対策をするようにしましょう。

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